本文に移動
全体  > 経済

韓国、4大銀行に利子も払えない企業が急増

登録:2023-11-20 19:30 修正:2023-11-21 05:50
4大銀行、第1四半期から第3四半期まで無収益与信が27%急増 
企業部門29%増、家計部門24%増
ゲッティイメージバンク//ハンギョレ新聞社

 市中銀行の利払いもできなくなった企業・家計への与信が増えている。家計より企業の増加幅が大きい。

 20日、韓国の4大都市銀行(KB国民、新韓、ハナ、ウリ銀行)の第3四半期公示によると、無収益与信残高は昨年末の2兆2772億ウォン(約2617億円)から今年第3四半期末は2兆8988億ウォン(約3331億円)へと27.29%急増した。同期間に4大都市銀行の総与信は1295兆7838億ウォン(約148兆9400億円)から1334兆2666億ウォン(約153兆3639億円)へと2.96%増加した。総与信に無収益与信が占める割合は0.17%から0.21%へと0.04ポイント上がった。

 無収益与信とは、不渡り会社などに対する与信、債務返済能力が悪化した与信、債権再調整与信など利子収入のない(利子未計上)与信に3カ月以上利子が延滞された債権を合わせた与信だ。無収益与信と固定以下与信はいずれも銀行の健全性を判断する指標だが、焦点を未来と現在のどこに合わせるかによって違いがある。無収益与信は、利子収益が発生するかどうかに集中する。したがって未来の債務返済能力の悪化と判断される「固定」与信も、現在利子が発生するならば無収益与信分類から除外される反面、「要注意」与信であっても利子収入がなければ無収益与信に含まれる。「固定以下与信」は、借主の現在の利子返済に関係なく、今後信用度が悪化し債権回収が危いと判断される不良債権を意味する。

 無収益与信は、家計融資より企業融資での増加幅の方が大きかった。4大銀行の企業融資部門の無収益与信は、昨年末の1兆5310億ウォン(約1759億円)から今年第3四半期末では1兆9754億ウォン(約2270億円)へと29.0%増加した。増加幅が46.3%に達した銀行もあった。一方、同期間の家計融資部門の無収益与信は7462億ウォン(約857億円)から9234億ウォン(約1061億円)へと23.7%増えた。

 破産に追い込まれた企業も急増した。裁判所統計月報によると、全国の裁判所に受け付けられた法人破産事件は今年第3四半期基準で1213件に達し、昨年同期(738件)より64.36%増加した。

イ・ジュビン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1117075.html韓国語原文入力:2023-11-20 17:42
訳J.S

関連記事