原文入力:2010-04-12午後10:15:57(1405字)
市場調査業者‘250万~680万台’販売展望 大きく異なる
"ワールドカップ 好材料" "コンテンツ不足" 拮抗…文化コードがカギ
キム・ギョンナク記者
←機関別 今年度3DTV市場 規模展望
主要電子業者らが3次元(3D)立体映像TVをテレビ市場構図をひっくり返す野心作として相次ぎ披露しているが、肝心の製品市場規模を巡って展望が大きく交錯している。
12日、市場調査会社の‘ディスプレィサーチ’による推定値を見れば、今年度の3次元TVの世界市場販売は250万台、3年後の2012年には2000万台水準に達する。また別の市場調査会社である‘アイサプライ’は市場規模を今年416万台,来年には1290万台と予測している。最も楽観的な展望を出したところは‘イン サイトメディア’で、今年680万台が売れると見通した。
三星電子とLG電子など企業等の展望値はより一層楽観的だ。三星電子とLG電子が予想する今年の市場規模は各々700万台,380万台に及ぶ。保守的展望値より数倍多い。
このように3次元TV市場展望値が上下する理由は注目する市場要素が互いに違うためだ。楽観的な展望を出す所は、来る6月の南アフリカ共和国ワールドカップが持たらす爆発力に注目する。運動競技は3次元プラス具現に最も相応しいコンテンツだ。反面、保守的な見解を出している所は不完全な3次元TV技術や費用負担にさらに重きを置く。市場調査会社‘ガートナー’の場合には、3次元コンテンツ不足などを理由に3次元TVが今後5年間にはスキ間市場に止まると見ている。
3次元TV市場は既存市場とは質的に全く違う属性を持っている。展望値が大きく異なる根本的理由だ。実際に過去にも新しい市場に対する展望はでたらめに終わったケースも多い。カギは各企業等が自ら3次元TV市場をどれくらい創り出すかだ。これはアップルのスマートフォンが旋風的な人気集めをしているのは製品自らの革新性と同時に、この会社の最高経営者であるスティーブ ジャブスが自らマーケターの役割を自認し市場の関心を集めたところからも知ることが出来る。
反面、国内企業等の歩みは3次元製品を巡り‘2次元マーケティング’に止まっている姿だ。競争企業どうしが品質論争を行い、消費者の関心を呼び起こすには部分的に成功したものの、代理店など既存流通網を利用した販促戦略に依存している既存慣行から抜け出せずにいる。各業者の代理店を見回しても、3次元TVは格別な特色なしに既存製品と並べて陳列されているだけだ。イ・スンチョル トーラス投資証券企業アナリストは 「まだ3次元技術が業者ごとに補完しなければならない部分が少なくなく、水準も類似しており今年はマーケティングよりは技術補完などに注力するほかはない状況」として「3次元TVを一つの新しい文化的コードとして押し出すなど画期的なマーケティング戦略に力を注ぐことができない限りは、当面市場規模が画期的に大きくなることは容易ではない」と展望した。
キム・ギョンナク記者 sp96@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/415715.html 訳J.S