本文に移動
全体  > 経済

今年上半期、韓国証券市場の成績表は世界最下位圏に

登録:2022-06-27 21:46 修正:2022-06-28 06:47
コスダック、-27%でロシアを除き最悪、KOSPIも21%下落 
個人信用取引「反対売買」物量溢れ下方圧力
KOSPIとKOSDAQが二日連続で年間最安値に下落した23日午後、ソウル市中区のハナ銀行本店ディーリングルーム/聯合ニュース

 今年上半期の世界主要株式市場代表指数の中で、韓国の株価指数の成績が最下位圏を記録した。

 27日、韓国取引所とIBK投資証券の資料によれば、今年に入って今月24日までに韓国総合株価指数(KOSPI)は20.52%、コスダック(KOSDAQ)指数は27.44%下落した。世界の代表的な20の株価指数のうち、西側の金融制裁を受けているロシアの指数(-36.85%)を除けばコスダックの下落率が最悪だ。次いでナスダック(-25.81%)・ベトナム(-20.88%)に続きKOSPIが5番目に下落幅が大きかった。モルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)がドル基準で発表する韓国の株価指数は、年初比27.76%下落した。韓国ウォン安にともなう為替差損が加わって外国人投資家の売り越しを触発した結果だ。

 アジア周辺国の証券市場と比較すると、韓国証券市場の落ち幅が目立つ。中国の上海総合指数(-7.97%)、香港ハンセン指数(-7.17%)、日経平均株価指数(-7.99%)より3倍以上下落幅が大きかった。韓国の証券市場と同じく半導体関連株の比重が大きい台湾の加権指数が今年に入り16%下がり、下落幅が大きい方だったが、KOSPIやコスダックよりは小さかった。韓国国内を業種別に見れば、指数の流れを主導する半導体株が業界の状況を憂慮して急落し、KOSPI・コスダックの主要株式を織り込んだ半導体業種指数が6月だけで19.57%(24日終値基準)下落した。6月に鉄鋼(-18.99%)、建設(-17.21%)、耐久消費財(-14.95%)、運送(-14.58%)など景気に敏感な業種の劣勢が目立った。

 韓国の証券市場が主要国の証券市場より大きく下落した理由の一つとして、個人の信用取引関連の反対売買による売り物圧力が挙げられる。外国人投資家が韓国の株式市場で大規模な売り傾向を継続し、急落市場が続く中で、個人の反対売買の物量が増え、もう一つの下方圧力として作用した。24日基準で信用取引の融資残高は18兆8919億ウォン(約1兆9800億円)で、今月2日(21兆5313億ウォン)に較べ2兆6千億ウォン(約2730億円)以上減った。株価の急落で証券会社の強制反対売買が増えれば、信用残高が減る。

 韓国の大型証券会社5社の信用・融資取引に関連する担保不足の口座数は、今月初め(1088件)に比べ今月22日(1万2152件)には10倍以上に増え、未収金(売掛取引で買った株式)に対する反対売買の金額も大きく膨らんだ。今月に入り24日までの日平均委託売買未収金に対する実際の反対売買の規模は214億7600万ウォンで、先月の日平均反対売買の金額(164億7800万ウォン)に比べ30%ほど増加した。

チョ・ゲワン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/finance/1048671.html韓国語原文入力:2022-06-27 18:05
訳J.S

関連記事