原文入力:2010-02-11午後08:55:06(1286字)
2009年管理対象収支 -51兆…GDPの5%
1年間 国家債務増加額 57兆‘史上最大’
ファン・ボヨン記者
←年度別管理対象収支推移
昨年国内総生産(GDP)対比財政赤字比率が外国為替危機以後11年ぶりに最大値を示した。経済危機対応にともなう財政支出拡大と政府の減税政策が重なり、財政状況が急激に悪化したわけだ。
11日企画財政部の‘年度別財政収支および国家債務変動比較’資料によれば、昨年管理対象収支は51兆ウォンの赤字を記録し、前年より35兆4000億ウォン増えた。昨年の財政赤字規模は国内総生産の5.0%にあたる水準で、外国為替危機が迫った1998年国内総生産対比5.1%赤字を示した後で最悪だ。管理対象収支とは国家全体の総収入と総支出を皆合わせた統合財政で、国民年金と雇用保険など社会保障性基金を除いて計算した財政指標だ。
外国為替危機以後の管理対象収支で見た財政赤字規模は、これまで国内総生産対比2%台を越えたことがない。2008年にも管理対象収支は15兆6000億ウォンの赤字で国内総生産対比1.5%に留まった。昨年の場合、社会保障性基金を含む統合財政収支も国内総生産対比2.1%水準の22兆ウォンの赤字を記録した。統合財政収支が赤字に転換したのは1999年(-13兆1000億ウォン)以後、10年ぶり初めてだ。
国家債務の増加幅も1997年に統計が作成された以後、最も大きかった。昨年の国家債務は366兆ウォンで2008年(309兆ウォン)より57兆ウォンも増えた。外国為替危機直後の1998年にも国家債務は前年より20兆1000億ウォン増加するのにとどまっていた。国内総生産対比国家債務比率も昨年35.6%で、前年より5.4%も高まった。2007年と2008年には国家債務比率が各々0.4%,0.5%減ったことを考慮すれば、昨年財政状況が急激に悪化したことが分かる。
このように昨年国家財政状態が悪化したのは、政府が景気低迷に対応し財政支出を増やしたうえに持続的な減税政策にともなう税収減少などが複合的に作用したためだ。財政部は法人税・所得税引き下げなど、税制改編(2008~2009年)による減税規模が2008~2010年3年間にかけて21兆4000億ウォンに達すると推算する。
ファン・ソンヒョン仁川大教授(経済学)は 「ますます低出産および高齢化社会が深刻化されるという点を考慮すれば、財政支出が増加するほかはない」として「財政健全性確保のために減税政策の代わりに歳入をもっと増やさなければならない」と指摘した。我が国の租税負担率は今年20.1%で経済協力開発機構(OECD)平均値(26.8%・2006年基準)よりはるかに低い。
ファン・ボヨン記者 whynot@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/404335.html 訳J.S