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輸出世界1位品目、韓国77個で10位…日本との競争も激化

登録:2022-03-15 06:33 修正:2022-03-15 16:27
貿易協会、2020年基準で「世界輸出市場1位品目」を分析
韓国の輸出企業の貨物を積んで釜山港を後にする船舶=HMM提供//ハンギョレ新聞社

 韓国の液晶ディスプレイ(LCD)パネルに活用される「偏光板」(HS 900120)の輸出額は2020年基準で24億7千万ドルだった。世界1位の記録だ。レーザー機器(HS 901320)輸出も22億4千万ドルで、やはり世界1位だった。

 韓国貿易協会の国際貿易通商研究院が分析し、14日に発表した結果によると、2020年基準で韓国製品のうち世界輸出市場でシェア1位を占めた品目は、これを含め77品目だった。シェア1位の品目が最も多い国は中国で1798品目だった。続いてドイツが668品目、米国が479品目、イタリアが201品目、日本が154品目の順だった。韓国はインド(148品目)、オランダ(145品目)、スペイン(103品目)、フランス(99品目)に次ぎ、10位だった。

 今回の調査分析は国連商品貿易統計の資料を活用したもので、国家間比較のため世界共通の「HS 6単位」分類によるものだと研究院は説明した。調査対象品目数は5204品目にのぼる。

 中国とドイツの世界輸出1位の品目数は前年に比べてそれぞれ46品目、10品目増えた一方、米国は45品目減少した。世界10位圏に入る国のうち、イタリア(-16個)、フランス(-13個)、日本(-3個)は1位品目数が減少し、オランダ(+11個)、スペイン(+7個)、インド(+3個)は増加した。

世界輸出1位品目を保有する上位15カ国 //ハンギョレ新聞社

 韓国の世界1位品目数は2019年基準(71品目、10位)に比べて6品目増えた。新たに1位になった品目は偏光板やレーザー機器など17品目で、1位を奪われた品目は11品目だった。産業別では化学製品(29品目)と鉄鋼・非鉄金属(20品目)が全体1位製品の63.6%を占めた。

 韓国が1位、中国が2位につけた10品目のうち、タンカーや冷間圧延製品など韓国の主力輸出品目は中国と比べて二桁のシェア格差を維持していることが分かった。首位から落ちた11品目のうち、3製品で中国がトップに躍り出た。半導体メモリがその一つだ。これは中国内の外国投資企業の生産・輸出拡大によるものと分析された。

 また、韓国と日本の競争が激しくなっていることも分かった。韓国1位、日本2位の品目16品目のうち、シェアの差が5%未満の品目は7品目だった。前年基準でシェアの差が5%未満の品目は、韓国1位、日本2位の12品目の中では4品目だった。

 輸出4大国(中国、米国、ドイツ、日本)が1位を占めた品目のうち、韓国が2~3位の品目は計173品目(2位=85品目、3位=88品目)だった。中国が世界ランキング1位を占めている98品目では韓国が2~3位を占めており、ドイツ(30品目)、日本(23品目)、米国(22品目)が1位を占めている品目でも韓国が2~3位で追いかけている。韓国が輸出強国4カ国をシェア5%以内に猛追している品目は、2019年に比べて10品目増えた26品目(30.6%)だった。

 貿易協会のキム・アリン研究員は「コロナ禍で2020年の世界貿易が冷え込んでいる中でも、韓国の輸出1位品目が増えた点は鼓舞的」だとし、「輸出主力品目で日本など周辺国と繰り広げる競争が激しくなっており、製品競争力強化および差別化のための多角的な努力が必要だ」と述べた。

キム・ヨンベ先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/economy/global/1034711.html韓国語原文入力:2022-03-14 11:20
訳H.J

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