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「BTSも好んで食べるKソース」人気…韓流に乗ってコチュジャン輸出も急増

登録:2022-01-25 09:32 修正:2022-01-25 12:13
昨年の輸出は5093万ドルで35%アップ 
タイなど東南アジア、中南米で急増 
コチュジャンを通じて韓国料理が人気 
CJ・大象など食品会社は現地生産加速
外国人がトッポッキやオムク(魚のすり身の練り物)などの韓国料理を味見している=ユーチューブ「英国男子」よりキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 BTS(防弾少年団)などの韓流ブームの人気に乗って、コチュジャン(唐辛子味噌)などいわゆる「Kソース」の輸出が大きく増えている。これは韓国の食べ物の世界的人気を示す指標であり、関連企業の海外市場攻略も早まっている。

 24日、韓国農水産食品流通公社と農林畜産食品部がまとめた「2021加工食品市場現況調査」によると、昨年1年間のコチュジャンの輸出額は5093万ドルで、前年度の3767万ドルに比べ35%増加した。5年前の2016年の輸出額3133万ドルに比べれば63%の増加だ。量に換算すると2万1542トンに達する。

 主要国家別の輸出現況を見ると、ベトナム、タイ、フィリピンなど東南アジア諸国の輸出増加傾向が目立つ。輸出額は米国(26.4%)、中国(17.3%)、日本(10.3%)が上位を占めているが、増加率はタイとフィリピンがそれぞれ113%と56%で大きく上回っている。大陸別では中南米への輸出額が52万ドルで前年(17万ドル)より194%増加した。中南米でも韓国のコチュジャンが人気を集めているのだ。

 コチュジャンの輸出は、ユーチューブなどを通じて韓国の食べ物が人気となり、急激に増え始めた。2016年から2019年まで年間3千万ドル台にとどまっていたコチュジャンの輸出額は、2020年には5千万ドル台に急増した。オンライン上で韓国の辛い食べ物のチャレンジブームが起きた頃と時期が重なる。BTSが放送で食べたトッポッキ(甘辛く炒め煮した餅)への関心が高まり、辛いラーメンを食べる映像が人気を集め、コチュジャンへの関心を触発し、消費へと繋がったと業界では分析した。

ある大型スーパーにコチュジャンが陳列されている/聯合ニュース

 コチュジャンの輸出増加は、韓国料理のグローバル化とも密接な関係がある。原材料ではなくソースという特性上、韓国料理を作って食べるための需要と直接関係があるからだ。実際に、トッポッキやビビンパのような韓国料理や、コチュジャンソースの入ったハンバーガーなどが世界的に人気を集めている。韓国のコンビニが進出しているモンゴルやマレーシアなどでは、店舗で販売されているトッポッキが現地の若者の間で高級料理として人気を集めている。

 コチュジャンは発酵食品なので変質しにくいという特徴も、輸出を容易にしている。実際、輸出のコチュジャン製品の95%以上は国内で作られる。CJ第一製糖は「コチュジャンは流通期間が長く傷みにくいため、現地に工場を建てず国内から直接商品を輸出でき、肉成分が含まれていないため検疫でも問題ない」と説明した。

 Kフードの人気と共に、国内の食品メーカー各社も現地攻略に拍車をかけている。CJ第一製糖は、ビビゴ餃子の成功以降、米カリフォルニア州などに工場を建て現地生産を増やしている。大象株式会社は今年から米現地工場でキムチと醤油類を生産する計画だ。大象は「韓流の人気でKフードの需要が供給に比べ大きく増えている状況」だとし「新型コロナで遅延した現地生産が始まれば、Kフードの現地売上も大きく増えるだろう」と述べた。

オク・キウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/economy/consumer/1028571.html韓国語原文入力:2022-01-25 02:36
訳C.M

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