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出勤日数 減らし…一日勤務時間 増やす

原文入力:2010-01-26午前08:28:09(2239字)
ポスコ‘4班2交代’推進
チョン・ジュンヤン会長 "成功すれば新日本製鉄 凌駕" 野心
2007年‘イ・グテク時期’失敗… "共感不足のため"
会社 "連続12時間仕事をしても辛くないようにする"

クァク・ジョンス記者

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ポスコが導入しようとしている4班2交代では、職員の年間休日数が190日で4班3交代に比べ倍近く多くなる。それだけ家庭と自己啓発,趣味活動に多くの時間を投資することができる。先進国でよく見られるように仕事と人生の調和も可能になる。勤務制転換を通じたポスコの経営革新は職員を競争力の源泉として雇用安定に努めるという点で、利益極大化を前面に掲げ大量減員も辞さない経営方式と明確に対照される。

ポスコ現場職員の一日出退勤時間は平均2時間程度。現行4班3交代での年間勤務日数は274日で、出退勤時間は一人当たり548時間だ。4班2交代に変われば勤務日数が183日に減り、出退勤時間も183時間(23日)減少する。また現在の年間交代回数は一人当たり548回から365回に減る。交代時間が10分程度なので30時間が節約される。交代組職員8000人全体がこういう切れ端の時間分だけうまく活用しても途方もない効果を期待することができる。

4班2交代制の長所は、増えた休日の一部を割愛し教育時間を画期的に増やせることだ。ポスコ系列会社で2007年に4班2交代制を導入したサムジョンP&Aは職員教育時間が年間300時間を越える。これを通じて職員を知識勤労者に養成し会社の競争力を高め、これが雇用安定に寄与する好循環を実現した。

人的資源投資と企業革新を接続させたという点で21世紀知識経済と人間中心経営の流れにも符合するという評価を受けている。特に‘雇用なき成長’傾向がますます激しくなる状況で、その意味はさらに格別だ。2班2交代や3班3交代を4班2交代に切り替える場合には、交代班の増加で雇用が33~100%増える。高成果作業場革新センターのイ・ヨンホ企画管理室長は「国内の4班2交代施行企業はユハンキンバリー,サムジョンP&A,釜山の大韓製鋼などごく少数」とし「私たちにはまだなじみがうすいが、先進国の場合 交代制が4班だけでなく5班,6班など多様で、仕事場を分かちあう効果が大きい」と話した。

チョン・ジュンヤン ポスコ会長は就任直後の昨年5月「4班2交代転換を革新課題として推進する必要がある」と暗示した後、機会のある度に4班2交代を強調してきた。だが役職員の反応は彼の期待に沿えなかった。「ポスコは挑戦を容認しないという言葉が聞かれる。4班2交代の例を見れば嘆かわしい状況だ。」チョン会長は昨年末、ついに爆発した。チョン会長は「私の経営哲学に従わない人とは共に仕事をすることはできない」と背水の陣を敷いた。

←ポスコ系列会社で2007年に4班2交代を導入したサムジョンP&Aのチャン・ビョンギ社長など役職員らが昨年5月、慶北,浦項,虎洞の鉄鋼原料工場で粉塵・騒音・高熱が激しい工場をホタルが暮らせる清浄工場に変える工場革新運動を宣言し拳を握っている。 サムジョンP&A提供

チョン会長は先月中旬、系列会社懇談会で今年4班2交代転換方針を公式宣言した。4班2交代を通じた経営革新を新年経営構想の最優先課題に定めたのだ。当時、チョン会長は「2010年には職員の生活の質向上のために4班2交代転換を重点的に推進すること」としながら「4班2交代転換に成功すれば新日本製鉄を凌駕することができる」と強調した。チョン会長は先月初め‘2009ポスコグループ革新フェスティバル’行事の時、系列会社最高経営者らに「頻繁な出退勤と勤務交代にともなう不必要な時間浪費を減らし、職員の生活の質,時間効率性を高める唯一の方法」として導入趣旨を直接説明した。

チョン会長は2018年までにグループ売上を現在の2倍の100兆ウォンに引き上げるビジョンを達成するには、4班2交代を通じて技術力が世界最高の新日本製鉄を跳び越えなければなければならないと強調する。中国鉄鋼産業の急速な浮上と現代車グループの一貫製鉄所建設による競争体制転換もポスコの革新を督促している。
4班2交代革新に成功するには何より現場職員との共感が重要だ。前任イ・グテク会長時期の2007年末、4班2交代を推進し失敗したのも共感不足のためだった。勤労者代表機構である労経協議会のイ・ジュヒョン代表は「変化と革新に無条件に反対するものではない」とし「最高経営者の意が現場職員に十分に伝えられる必要がある」と話した。現場職員の最大の心配は、一日の勤務時間が8時間から12時間に増えることだ。会社は勤務負担が大きくなることは絶対に無いようにする方針だ。キム・ウンギュ労務外注室長は「連続12時間仕事をしても辛くないよう設備の自動化とロボット化,業務革新を行い、人がさらに必要になることに備え、今年の現場職員新規採用を昨年の3倍にあたる400人に増やした」と話した。

クァク・ジョンス記者jskwak@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/401053.html 訳J.S