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韓国、上半期輸出が史上初の3000億ドル突破

登録:2021-07-01 20:36 修正:2021-07-02 08:01
産業部、6月輸出入動向 
1~6月 26.1%増えた3032億4千万ドル
輸出貨物が船積みされている釜山港=資料写真//ハンギョレ新聞社

 今年上半期、韓国の輸出額が初めて3千億ドルを超えたことが分かった。グローバル景気回復に後押しされ主力品目がそろって反騰した。

 産業通商資源部は1日、6月の輸出額が548億ドルで、昨年の同じ月より39.7%増えたと明らかにした。上半期全体では昨年の同じ期間より26.1%増えた3032億4千万ドルと集計された。上半期の輸出額が3000億ドルを超えたのは初めて。これまでの最高記録は2018年上半期の2967億ドルだった。

 これまで上半期史上1位だった2018年の年間の輸出額(6049億ドル)は、唯一6千億ドルを超える記録だった。上半期増加率(26.1%)は、2010年の上半期(34.3%)以来11年ぶりに最も高い。一日平均の輸出額は22億5千万ドルで、これまた上半期基準の史上最高実績だ。これまでの最高記録は、2018年上半期の22億3千万ドルだった。

韓国の上半期・年間輸出額推移//ハンギョレ新聞社

 産業部は「2001~2002年のITバブル、2008~2009年のグローバル金融危機、2015~2016年の原油価格下落時よりはるかに早く強く反騰した」と解説した。新型コロナが輸出に本格的な影響を及ぼした昨年第2四半期以後、2四半期ぶりにプラスに転じたためだ。グローバル交易危機後1年が過ぎた時点で、今回が唯一基底効果を超える増加率を示したと産業部は付け加えた。

 上半期基準で1991年、2004年に続き3回目で主力15品目のすべてがプラスを記録した点も目につく。一般機械(9.1%)、コンピューター(6.0%)を除く13品目は、2桁の増加率を記録した。自動車(49.9%)、車部品(43.6%)、ディスプレイ(25.5%)、家電(38.1%)、二次電池(24.1%)は2010年上半期以後、鉄鋼(27.1%)、繊維(14.7%)は2011年上半期以後の最高増加率を記録するほど、均等上昇傾向を見せた。2018年上半期の場合には半導体が輸出全体の増加額の57%を占めたのに比べ、今年上半期にはその比重が16.4%だった点も、品目を問わない成長傾向を反映した記録だ。

 輸出地域の多角化も成果に挙げられる。上半期基準で9大地域のうち中東(-5.8%)を除く8市場への輸出が増加した。欧州連合(EU)に対する輸出が44.5%増え、最も高い増加率を記録した。インド(38.5%)、中南米(35.8%)、米国(34.6%)地域に対する輸出増加幅も大きい方だった。

 産業部は「グローバル景気に敏感な中間材や消費財の輸出が、昨年の不振から抜け出して大幅に反騰したことが上半期実績に大きく貢献した」と評価した。加えて半導体、自動車、ディスプレイ、船舶など既存の主力品目の質的高度化がなされ、大幅な輸出反騰につながったと付け加えた。

 上半期の輸入は、昨年同期より24.0%増えた2851億1千万ドルと集計された。国内景気の回復傾向にともなう生産施設の稼動率上昇と投資および消費心理の改善で、1次産品、中間材、資本財、消費財の輸入がおしなべて増加した。これに伴い、上半期の貿易収支は181億2千万ドルの黒字を記録した。

 6月単月の記録だけを見れば6月としては過去最高の記録であり、歴代のすべての月と比べれば、2017年9月の551億ドル、2018年10月の549億ドルに次ぐ3位の実績だ。4カ月連続の500億ドル突破でもある。4月41.2%、5月45.6%に続き、3カ月連続で40%前後の高い成長幅も異例のことだ。第2四半期の輸出は42.1%増加し、1977年第1四半期以後では四半期基準で初めて40%を上回る成長率を記録した。

キム・ヨンベ先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/1001677.html韓国語原文入力:2021-07-01 19:32
訳J.S

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