若年層の人口減少、経済的負担、さらにコロナ禍までもが重なったことで、昨年の結婚は急減し、史上最少値を記録した。
統計庁が18日に発表した「2020年婚姻・離婚統計」によると、昨年の婚姻件数は21万4000件で、前年に比べ10.7%(2万6000件)減少した。これは1970年の統計作成開始以来、最も低い数値だ。2012年以降、9年連続で減少しており、減少率が2桁を記録したのは1997年(10.6%)以降初めて。
人口の減少、価値観の変化、経済的困難のような社会環境に、昨年の新型コロナウイルス事態が加わり、減少速度はさらに速くなった。統計庁人口動向課のキム・スヨン課長は「結婚の主年齢層である30代の人口は減少し続けており、住居費や雇用などの結婚に関係する経済的条件が変化していっているため、結婚を延期したり、結婚しないケースが増えている」とし「昨年のコロナで結婚が延期・取り消しされるケースが多かったほか、外国人の入国が急減したことで国際結婚も大きく減少した」と述べた。
平均初婚年齢は男性が33.2歳で、前年に比べ0.1歳下落した。女性は30.8歳で、前年に比べ0.2歳上昇した。男女の年齢差は0.3歳縮まって2.5歳。男女の初婚年齢は高齢化の影響で上昇傾向が続いていたが、昨年は国際結婚の減少で年齢の高い男性の結婚が大きく減り、男性の初婚年齢が低下した。
初婚夫婦のうち、男性が年上の夫婦の割合は、前年より1.5ポイント減の65.3%。女性が年上の夫婦は0.9ポイント増の18.5%だった。夫婦の年齢差の分布は、男性が3~5歳年上が25.7%で最も多く、続いて男性が1~2歳年上(25.6%)、同い年(16.2%)、女性が1~2歳年上(12.5%)の順だった。
婚姻総数のうち、外国人との結婚の割合は7.2%で、前年より2.7ポイント下落した。コロナによる外国人の入国減少が影響を及ぼした。外国人妻の国籍は多い順にベトナム(28.3%)、中国(22.7%)、タイ(15.6%)で、外国人夫の国籍は米国(26%)、中国(22.2%)、ベトナム(11.8%)だった。
昨年の離婚件数は10万7000件で、前年より3.9%(4000件)の減。結婚の減少傾向に加え、昨年はコロナによって裁判所の休廷期間が増えたことで、離婚手続きが長期化したことの影響もあった。
離婚した夫婦の平均婚姻持続期間は16.7年で、前年に比べて0.7年の増。離婚総数の減少にもかかわらず、20年以上を共にした夫婦の離婚件数(3万9700件)は前年比で3.2%の増だった。特に、30年以上の夫婦の離婚(1万6600件)は前年比で10.8%の増だった。