原文入力:2009-11-29午後11:55:50
販売開始により端末機価格引き下げなど競争激化
事業者中心 無線インターネット環境 構図変化 予告
ク・ポングォン記者
←28日iPhoneを予約した市民たちが公式発売記念式典が開かれるソウル,蚕室の屋内体育館前で列んでいる。記念式典ではオンライン予約者から1000人を選定し開通行事が行われる。‘iPhone’を使う顧客はKTが保有している1万3000ヶ所余りのネットスポットゾーンで無料でインターネット接続を楽しむことができる。 連合ニュース
#1 "iPhoneで初めてツイート! 反応速度が確かに違う。オーレッ~" iPhone発売記念行事が開かれた去る28日、ソウル,蚕室の屋内体育館で徹夜で列びiPhoneを開通させたベンチャー企業家キム・ジンジュン氏がツィーターにiPhoneで文を上げた。発売前に加入予約者が6万5000人に達したiPhoneは、この日KTを通じてサービスを開始した。「タッチ感度が卓越していて使いやすい」という使用者の感想がインターネット空間に溢れている。
#2春川に住むファン・某氏は最近SKTを通じて購入した三星電子のオムニア2を返品処理した。ファン氏が買うやいなや価格が20万ウォン近く下がったためだ。ダウムのアゴラでは購入して14日がすぎ返品できない購買者を中心に1500人が補償を要求する署名を行っている。SKT側は「顧客の不満は理解するが補償はできない」と明らかにした。
アップルのスマートフォンiPhoneが発売され、国内移動通信市場に荒波が起きている。iPhoneを使う意向のない加入者にも押し寄せる大波だ。第一に移動電話端末機の価格が下がった。SKTと三星がiPhone対抗馬として掲げるオムニア2はもちろん、他の端末機も続々と価格が下がっている。ブラックベリーも価格引き下げを推進中で、ノキアとソニーエリクソンのスマートフォンは約定を条件に無料購入することができる。<ウォールストリートジャーナル>は去る27日‘iPhone,韓国市場を揺さぶる’という記事を載せ「世界で2,3位の携帯電話製造会社があるのに、韓国では三星とLGの端末機は国外より平均2倍の価格で売られている」としてiPhoneの発売でオムニア2の価格が半値に下がった現象を報道した。
通信事業者と端末製造会社にとってはありがたくない変化だ。ある移動通信会社の職員は「国内では1年に2000万台の端末機が売れ、消費者の好みは多様だ」として「外国製端末機一つのために補助金競争が再燃し、価格政策がギクシャクするなど社会的費用がとても大きいようだ」と話した。
KTにとっても肯定的効果ばかりではない。韓国投資証券は最近KTがiPhone補助金のために発売初年度には営業損失を記録するという報告書をだした。KTとLGTもやはり他のスマートフォンにiPhoneを意識した補助金を与えなければならない。三星はオムニア2の価格を下げ補助金を支給するのはもちろん、一部法人営業では移動通信会社のように直接顧客誘致戦に参入した。
だが端末機価格の引き下げは小波に過ぎない。移動通信社業者たちは、この間加入者が利用できるモバイル サービスの種類と水準を統制してきたが、iPhoneでは不可能ということが本物の変化だ。移動通信会社はこの間、自社が運営する無線コンテンツであるNATE,SHOW,OZを使うよう端末機の無線ラン(WiFi)搭載をせずデータとコンテンツの売上を実現してきた。移動通信会社が統制するサービスは消費者の不満と利用忌避を呼び、韓国は無線インターネット後進国となった。iPhoneでは10万ヶを越える多様なアプリケーションが揃っているアップル APPストアに移動通信会社経由でなく接続できる。アップルとコンテンツ開発者が3対7で売上を分配するオンライン コンテンツ市場APPストアは無線インターネット活性化の象徴になった。来年初めにはグーグルのOSを搭載したスマートフォン アンドロイドフォンも相次ぎ国内で発売される予定だ。APPストアと競合するアンドロイドマーケットは本格無線インターネット時代を開くことになるだろう。
iPhoneの高い人気はDMBとバッテリー交換不能,アフターサービス方式に対する不満が高まりを生み、まもなく鎮静化するかもしれない。だがiPhoneの持つ意味は、販売量より国内通信市場構造の変化にある。移動通信3社が5:3:2で市場を分割し、似たり寄ったりのサービスを提供し、事業者中心に運営してきた閉鎖市場構造が動揺せざるをえない。直ちに今週から6万人を上回る‘iPhone使用者’が登場する。彼らは周囲にiPhone使用経験を伝播し、閉鎖的で後進的な国内無線インターネット サービスの現実と‘比較’することで、今後国内事業者にこの基準を要求するだろう。端末機価格だけでなくサービスと使用者経験によりiPhoneが一つの基準定規を提示する環境に直面するということだ。
ク・ポングォン記者starry9@hani.co.kr