記事入力:2008-11-30午後09:12:48
家主ら“値下げしてやっと再契約” 地団太
江南アパートも取り引き‘ばったり’…保証金訴訟まで
ソン・チャンソク記者
[現場]首都圏‘逆チョンセ難’疾病
“何年もそんなことはなかったが、最近借家人らが家主にチョンセ保証金をいつまでに返してくれという‘内容証明書’を送る場合が多い。所定の期日に返さなければ訴訟を準備するという意味ではないでしょうか。”(果川,富林洞,サンミョン不動産チョン・ミョンム代表)
チョンセ価は大きく下がっているのに借家人がいなくて、チョンセ物件が残っていく‘逆チョンセ難’が深刻化している。30日不動産情報業者‘不動産114’集計によればソウルの11月チョンセ価は前月に比べて1.28%下がった。去る7月から-0.02%と下り坂になり5ヶ月連続下落傾向であるのに加え、下落幅も毎月大きくなっている。江南・瑞草・松坡・江東区など江南地域4ヶ区では最近入居した大規模再建築団地のチョンセ物量があふれるなど供給過剰も激しく11月一ヶ月間でソウル平均の2倍近い2.45%も下落した。
江南区,道谷洞タワーフェリス近くの‘エッフェル不動産’関係者は「タワーフェリスと東部・セントレビルのチョンセ価は夏以降1億ウォンから最大3億ウォン下落したが、未だに売り物が多くて一日に4~5人の家主らが借家人いないかと焦ってくる」と明らかにした。瑞草区,蚕院洞一帯でも盤浦チャイ入居が近づき韓進5次アパート110㎡チョンセ価が最近2ヶ月間で2億ウォンから1億5千万ウォンに25%落ちた。大峙洞,銀馬アパートは秋の引越しシーズンに比べチョンセ価が平均2千~3千万ウォン下落したが、現地仲介業者関係者は「銀馬だけで残っているチョンセ物件が100~200世帯にはなるだろう」と語った。
不景気で引越し費用でも減らそうと住んでいた家に再契約をして居座る借家人も増えている。こういう場合でも大部分はチョンセ価下落分に相応する額を家主が借家人に戻してやっと可能になる。盆唐新都市でも近隣パンギョ新都市入居が差し迫り急転傾向があふれタプマウルの場合1千万~5千万ウォン程度を借家人に戻し再契約をしていると現地仲介業者は話している。
再契約はそれでも家主と借家人共に円満な解決法だ。京畿果川サンミョン不動産のチョン代表は「アパートはそれでもまだ良い」と語る。保証金を少し下げれば借家人らが再契約する場合が多いということだ。そうではなくてテラスハウスの場合、借家人が再契約せずに転出しようとして、新しく入ってくる借家人を見つけられない家主は堪え難い苦境に陥っているとチョン代表は伝えた。2年前にはアパートチョンセ価が高くてテラスハウスなどを選択した借家人が最近テラスハウスのチョンセ保証金を返してもらいアパートチョンセを得ようとする場合が増加しているためだ。
江南のある仲介業者代表は「蚕室住宅公団再建築団地など新しいアパート入居者たちが住宅保証金を受けとり引越すべきなのに、既存の部屋から抜けられなくて困りきっている」として「再建築入居予定者の一部は新しいアパートに入居もできず管理費だけを負担している実情」と語った。
こうした中で家主と借家人間の紛争も増加している。盆唐のある仲介業者代表は「満期がとうに過ぎたのに次の入居者が決まらない場合、家主が貸し出しを受けて住宅保証金を返したりもしている」として「家主と仲が良くない場合、賃借権登記を設定しチョンセ保証金返還請求訴訟を起こす借家人もいる」と語った。
ソン・チャンソク記者 number3@hani.co.k