韓国銀行が28日に基準金利を年0.75%から0.5%に引き下げたことにより、都市銀行の預金・積立と貸出の金利が調整されると見られる。優待金利などを適用して1%以上を維持してきた主要銀行の預金・積立商品(1年満期基準)の金利が0%台に落ちる可能性が高くなった。
同日、都市銀行は基準金利の引き下げにともない預金・積立の金利調停の検討に入り、早ければ来週から引き下げられた金利が適用されると予想される。現在の都市銀行の主な定期預金商品の金利は1%に満たない。3月に韓国銀行が基準金利を引き下げた(0.5%ポイント)のにともない、銀行も1カ月ほどかけて金利を下げ、史上最低水準に達した状態だ。KB国民銀行の「国民スーパー定期預金」の金利は0.9%、新韓銀行の「新韓Sドリーム定期預金」0.9%、ハナ銀行の「ハナ1Q定期預金」0.8%、NH農協銀行の「NHポディ預金」0.95%などだ。ある都市銀行の関係者は「それでも今までは、優待金利を適用して1%を超えていた」とし、「しかし、今回の基準金利の引き下げにより基本金利がさらに下がれば、優待金利を付けても1%台を維持するのは難しくなるだろう」と語った。
貸出金利もまた下がると見られる。COFIX(資金調達費用指数)を基準とする貸出金利は、来月15日以降、徐々に金利引き下げ効果が反映されると銀行は見通した。銀行も基準金利の引き下げによる純利子マージンの減少と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による景気低迷や競争激化などにより、営業環境が悪化すると見込まれる。