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新型コロナの余波で『どうぶつの森』大ヒット…時ならぬ「任天堂ブーム」

登録:2020-04-08 06:47 修正:2020-04-08 07:46
先月20日発売された新ゲーム『Nintendo Switch - あつまれ どうぶつの森』。韓国任天堂ホームページよりキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 「Nintendo Switchのどうぶつの森エディションを55万ウォン(約5万円)で売ります。連絡ください」。7日午後、中古取引プラットフォームの「中古の国」に投稿されたAさんの書き込みだ。定価36万ウォン(約3万2000円)のゲーム商品を19万ウォン(約1万7000円)高い55万ウォンで売ると書いたが、1時間後には既に取引が完了していた。

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が拡散して社会的距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)が続いている中、時ならぬ「任天堂ブーム」が起きている。日本のゲーム会社の任天堂が発売した『Nintendo Switch - あつまれ どうぶつの森』(以下、『あつまれ どうぶつの森』)がその主人公だ。任天堂は運動と結合したゲーム機のWii、折り畳み式ゲーム機のDSなどを作ってきた日本のゲーム会社だ。Switchは2017年3月に発売された任天堂の新しいゲーム機で、『あつまれ どうぶつの森』は先月20日に新たに出たゲームのタイトルだ。ハードウェアであるゲーム機のSwiitchを利用してどうぶつの森、スーパーマリオ、ポケットモンスターなどのゲームシリーズを楽しむことができる。

 このゲーム機が品切現象を起こして価格が上昇する背景には、COVID-19の存在がある。韓国任天堂は2月6日、ホームページに告知事項を掲示して「韓国市場用に中国で生産されているNintendo Switch本体、ジョイコンなどの周辺器機の出荷がCOVID-19の影響で遅延するのが避けられないと思われる」とNintendo Switchの需給が難しくなった状況を伝えた。

 それ以後ゲーム機の価格が高まった状況で、これまで人気のあったゲームシリーズである『あつまれ どうぶつの森』が発売された。36万ウォンだったSwitchの価格は60万~70万ウォン(約5万4000円~6万3000円)台に上がり、どうぶつの森のキャラクターで包装された特別版ゲーム機は80万~90万ウォン(約7万2000円~8万1000円)台にまで価格が上昇した。ある大型マートにこのゲーム機3個が入荷されたというニュースが知られると、すぐに数百人が並ぶ珍しい風景が繰り広げられたりした。コンソールゲーム業界のある関係者は「どうぶつの森はヒーリングゲームで、以前から人気が高いゲームシリーズだった。このようなゲームが最近のCOVID-19とソーシャル・ディスタンシングなどの状況と噛み合って予想をはるかに超える需要が発生したと思われる」と説明した。

 任天堂の品切現象は当面の間続くものと見られる。韓国任天堂は「4月初に該当ゲーム機の出荷が予定されている」と告知しているが、同社関係者は「正確に何日にどれだけの量を出すかなど具体的な事項は明らかにすることができない」と話した。

チェ・ミニョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/it/936015.html韓国語原文入力:2020-04-08 02:34
訳M.S

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