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韓国の家庭のコメ消費、過去最低…1人当たり1日に1杯も食べない

登録:2020-01-31 02:02 修正:2020-01-31 08:13
統計庁「2019年糧穀消費量調査結果」 
1人当たり年間59.2キログラム、1日162.1グラム消費 
市販の即席飯(210g)ほども食べていないことに
資料写真//ハンギョレ新聞社

 昨年の韓国人の家庭内でのコメの消費量は、統計を取り始めて以来最も少なかったことが分かった。

 統計庁が30日に発表した「2019年糧穀消費量調査結果」によると、2019糧穀年度(2018年11月1日~昨年10月31日)の1人当たりの年間コメ消費量は59.2キログラムで、前年より3.0%減少した。これは30年前の1989年の年間消費量(121.4キログラム)の半分の水準だ。世帯内における1人当たりのコメ消費量は1970年(136.4キログラム)以降、減少し続けている。

 コメとその他の食用穀物を含めた年間糧穀消費量も67.4キログラムで、1年前より3.0%減少した。1人当たりの年間糧穀消費量は1981年以降、減少し続けている。昨年の1人当たりの1日のコメ消費量は162.1グラムに止まった。市販の即席飯1つが210グラムであることを考えると、1日に即席飯ひとつ分も食べていないことになる。

 ただし、食事代用調理食品の原料として使われるコメの消費は増えた。禅食やおこげなどを作るその他の穀物加工品製造業でコメが5万6千トン消費され、前年より24.2%増えた。また、モチ類(17万6千トン)、麺類・マカロニおよび類似食品(2万トン)、菓子類およびココア製品製造業(9千トン)などでも消費量が増えた。弁当および食事用調理食品には14万5千トンが使用されており、1年前よりやや減っているが、白米の代わりに雑穀の使用量が増えた影響と推定される。

 一方、濁酒および薬酒製造業における昨年のコメの消費量は4万9千トンで、1年前より18.5%減少した。統計庁は飲酒文化の変化によるマッコリの消費減少などが影響したものと分析する。酒精製造業におけるコメ消費量は19万1千トンと、前年より2.0%増えた。

ノ・ヒョヌン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/926247.html韓国語原文入力:2020-01-30 17:20
訳D.K

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