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中東発不安にドルが9ウォン上昇

登録:2020-01-04 02:00 修正:2020-01-04 10:48
安全資産、日本円は円高基調 
上昇していたKOSPI指数の上昇幅の大半消える
グラフィック=コ・ユンギョル//ハンギョレ新聞社

 イラン軍部の実力者であるコッズ部隊(イラン革命防衛隊の精鋭部隊)のカーセム・ソレイマニ司令官が、イラクのバグダッドで米軍の空爆により死去したというニュースが伝わり、中東発の国際情勢への懸念が広がったことで、3日の国際金融市場では安全通貨の買いが急増した。日本円の価値は上昇し、韓国ウォンの価値は下がった。

 この日、ソウル外国為替市場でウォンに対するドル相場は前日終値より9.0ウォン(0.78%)上昇し、1ドル1167.1ウォンで取引を終えた。この日の取引は0.4ウォン上昇の1158.5ウォンで始まったが、午前11時ごろに米国によるイラク空爆でソレイマニ司令官が死亡したというニュースが伝わり、イランが厳しく報復すると明らかにすると、急上昇した。ドルはウォンに対して12月以降、米中貿易交渉の第1段階合意が成立して、中国元が値上がりする一方で下落傾向にあった。

 安全資産とされる日本の円は比較的大きく上昇した。東京外国為替市場で円-ドル相場は午後3時30分現在、1ドル108.1円で、前日より0.35%円高ドル安となった。これによってウォン‐円のレートは午後3時30分現在100円当たり1079.60ウォンとなり、前取引日午後3時30分現在(同1065.07ウォン)に比べて14.53ウォンのウォン安円高となった。

 株式市場では株価が比較的大幅に上昇したものの、上げ幅の大半を戻した。KOSPI指数は前取引日より17.41(0.8%)上昇の2192.58で始まり、一時は1%以上上昇し2200台を回復した。しかし、中東発の不安が高まり、上昇幅を減らして、前取引日より1.29(0.06%)上昇の2176.46で取引を終えた。機関投資家が5452億ウォン(約504億円)程を売り越した。外国人投資家は、現物市場では2648億ウォン(約245億円)程を買い越したが、先物市場では売り越した。KOSDAQ指数は前取引日より4.09(0.61%)下落の669.93で取引を終えた。

チョン・ナムグ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/923105.html韓国語原文入力:2020-01-03 18:03
訳D.K

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