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2047年、世宗市除きすべての市・道で高齢者世帯が40%超える

登録:2019-12-17 02:45 修正:2019-12-18 08:31
市道別将来世帯特別推計2017~2047年 
高齢者割合、2017年全国20%→2017年には49%に急増 
全羅南道・慶尚北道など9自治体は50%超える見通し
市道別65歳以上の世帯主が占める割合と増減率(2017~2047年)//ハンギョレ新聞社

 高齢化により、2047年になると世宗市(セジョンシ)を除いたすべての市・道で65歳以上の世帯主の割合が40%を超えるとの予想が出た。政府総合庁舎のある世宗市は、人口減少や高齢化速度が最も遅いことが分かった。

 統計庁は16日、このような内容の「市道別将来世帯特別推計2017~2047」を発表した。これによると、全国の高齢者世帯の割合は、2017年の20.4%から2047年には49.6%に増加する。市道別では、全羅南道(59.9%)、慶尚北道(57.7%)、江原道(57.3%)、全羅北道(55.3%)、慶尚南道(54%)、忠清南道(52.4%)、釜山(52.2%)、忠清北道(52.2%)、大邱(テグ、51.1%)の9つの市道で50%を超える見通しだ。世宗(35.4%)を除く残りの市道は40%台に達するものと予想される。統計庁のキム・ジン人口動向課長は、「世宗市は他の地域に比べて出生率が高く、若い人が流入し続ける。2047年まで人口が増加し続ける唯一の地域」と話した。

 世帯主を年齢順に並べた時に真ん中となる「中位年齢」は、2017年の51.6歳から2047年には64.8歳となり、13.2歳高くなるものと予想された。市道別では、世宗を除く16の市道で60歳を超える。全羅南道が69.6歳で最も高く、世宗が56.3歳で最も低い。

 晩婚・少子化・高齢化などの影響で、1~2人世帯が普遍的な形となり、3~4人以上の世帯は減る傾向が続くものと予測された。9年後の2028年になると、17の市道すべてで1人世帯が最大多数派となる。1人世帯の割合は2017年の28.5%から2047年には37.3%に達するものと予想される。江原道(41.9%)、忠清北道(41.8%)、大田(41.7%)、忠清南道(40.6%)、全羅北道(40.5%)、全羅南道(40%)、慶尚北道(40.2%)の7地域で1人世帯の割合が40%を超える。

 都市地域は若年層の1人世帯の割合が相対的に多く、農村では高齢者の1人世帯の割合が多くなる。1人世帯のうち、39歳以下の世帯主の割合は、都市部は蔚山(ウルサン)37.1%、ソウル29.6%、大田(テジョン)26.1%、光州(クァンジュ)20.8%だが、農村部は全羅南道10.4%、慶尚南道13%、江原道14.1%などだ。総世帯数は2017年の1957万世帯から2040年に2265万世帯にまで増加した後、減少に転じ、2047年には2230万世帯となる見通しだ。

 将来世帯特別推計は、人口総調査、将来人口特別推計などの資料をもとに、最近の世帯の変化傾向が続くと仮定して、今後30年間に予想される世帯規模や類型の変化を展望した統計だ。2017年に発表され、次は5年後の2022年に発表される予定だったが、当初の予想より人口減少が急だったため、今年初めの「将来特別人口推計」に続き、将来世帯特別推計も発表された。9月に全国単位の結果が発表されたのに続き、この日は市道別の統計結果が発表された。

イ・ギョンミ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/920956.html韓国語原文入力:2019-12-16 11:59
訳D.K

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