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上海車, 部品設計図まで‘食い逃げ’可能性

原文入力:2009-01-12午前09:52:35
専門家たちが見る双龍車 技術流出

イ・ヒョンソプ記者キム・ジンス記者

←双龍自動車が裁判所に企業回生手続き(法定管理)開始申請をした去る9日、京畿,平沢市,松炭の双龍自動車本社で職員らが工場の中に入っている。 平沢/キム・ジンス記者 jsk@hani.co.kr

カイロン 中国 直接生産の代表事例
技術移転料250万ドル 安値支払い
新型SUV ‘C200’も技術流出疑惑

上海車が自動車開発技術だけ習得して双龍車を捨てたという‘食い逃げ’論議が順次加熱している。双龍車労組と自動車業界の一部専門家たちはすでに双龍車の技術の大部分が中国へ渡った反面、これに対する代価はまともに支払われなかったと主張している。

上海車が取得した以後4年間に双龍車が生産する車両の設計図など双龍車の技術の大部分が流出しただろうというのが自動車業界専門家たちの話だ。

キム・ピルス大林大教授(自動車学科)は「昨年双龍車を詳しく覗いて見る機会があったが実際にボルト一つまで設計図が全部中国側へ渡ったと調査された」と話した。最も表立った事例はL-プロジェクトによりカイロンの生産技術が上海車へ渡った点だ。上海車は今年上半期から中国型カイロンを中国内で生産することにした。これは一般的に韓国で部品を生産した後、中国に送って組み立てるCKD方式ではなく、部品もすべて中国内で生産する方式だ。このような点を考慮すれば部品一つ一つの設計図まで全てが中国へ渡ったものと見られる。

双龍車労組が最も問題視するのは今年下半期、双龍車が発売する計画のコンパクト スポーツ実用車(C200)技術だ。この車は双龍車初の‘モノコック ボディー’(車体がまるごと一つに連結した方式)自動車で最新技術が適用された双龍車の期待作だ。最近起きた労組の上海車役員監禁などの口実になった車両でもある。だがこの技術もすでに移っているものと見られる。実際に車両開発に使われたものは大部分が双龍車の技術だが共同開発形式を取っているためだ。生産も今年下半期に韓国と中国で同時に始まる計画だった。

問題はこういう‘技術移転’が代価さえまともに受けられないまま進行されたという点だ。上海車が中国型カイロン生産技術移転に支払った代金は250億ウォンに過ぎない。概略3千億ウォンかかる車両一台の開発費用に較べてまったく足りない。C200技術まで加えた全体技術移転費用は1200億ウォン水準だ。これに対して双龍車関係者は「普通新車開発費用は金型とライン設備設置費まで含まれるので技術移転費用と単純比較することはできない」として「今後の販売状況によって技術移転費用は大きく膨らむこともありうる」と話した。

ディーゼル ハイブリッド技術の流出は、検察が現在捜査中の事項で事実と確認された場合、韓・中間の外交問題にまで飛び火することがありうる。双龍車のディーゼル ハイブリッド技術開発は去る2003年産業資源部(現知識経済部)支援国策事業に指定され昨年までに数十億ウォンの国庫支援を受けたためだ。双龍車側は「まだ商用化に達していない初歩的な開発段階だから流出というほどの事項ではない」と説明した。

イ・ヒョンソプ記者 sublee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/car/332660.html 訳J.S