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外国人、今月4兆ウォン“セル・コリア”…韓国証券市場“パニック”終わりか始まりか

登録:2018-10-25 22:42 修正:2018-10-26 08:16
KOSPI2063…3日連続で今年の最安値更新
米国証券市場急落の余波でKOSPIが昨日より1.63%安い2063.3で取引を終えた25日午後、ソウル市鍾路区明洞のKEBハナ銀行ディーリングルームで、電光掲示板が見えている=キム・ソングァン記者//ハンギョレ新聞社

 米国証券市場急落の余波で25日、KOSPIとKOSDAQが2%近く急落した。KOSPIは3日連続で今年の最安値を更新した。

 この日KOSPIは、前日より1.63%(34.28)安い2063.3で取引を終えた。“年内最高値(2607.1)に対してマイナス20%”水準の弱気相場進入ライン(2085.68)も崩壊した。

KOSPI・KOSDAQ 外国人投資家の買い越し推移 資料:韓国取引所//ハンギョレ新聞社

 業種別では、営業利益が昨年同期より76%も減少したという現代自動車の第3四半期実績発表のニュースで自動車が5.87%も下がり、インターネットソフトウェアとサービスも5.7%下落した。半導体(装備)と生物工学もそれぞれ3.41%、2.57%の下落傾向を見せた。取引主体別には、外国人が3615億ウォン相当を売り越して6日連続で“売り”を継続した。個人も2812億ウォン相当を売り越し、機関が6310億ウォン相当を買い越した。

 この日KOSDAQも取引場で672.17まで押され、前日より1.78%(12.46)安い686.84で取引を終えた。米国の半導体業種指数急落(-6.6%)の影響で投資心理が萎縮し、製薬、情報技術(IT)および半導体まで業種全般で劣勢を見せた。株価急落の余波で、ウォン-ドル為替レートも前日より5.7ウォン上がった(ウォン安)1138.0ウォンで取引を終えた。

 外国人の売り傾向が続き、今月に入ってKOSPI(-3兆5700億ウォン)とKOSDAQ(-6700億ウォン)から流出した外国人投資資金は4兆ウォン(約4千億円)を超えた。最近3日間に流出した金額だけで1兆2千億ウォン(約1200億円)を超える。

 最近3日間でKOSPIとKOSDAQがそれぞれ4.6%、7.9%下落したが、反騰の契機を見つけることは容易でなく見える。キム・ヨンファンKB証券アナリストは「韓国の証券市場は、米中の貿易摩擦にともなう企業コストの増加憂慮、米国の金利上昇、イタリア発ユーロゾーン信用リスクの可能性、(英国が欧州連合と脱退条件で合意できない)ノーディール・ブレグジットにともなうユーロゾーンの景気低迷憂慮、中国の景気鈍化という5つの悪材料に露出している」として「特に最近の米国企業の実績下落は、今後韓国企業も米中貿易摩擦の衝撃に直面しかねないという憂慮を加重させる点で否定的に作用している」と話した。ハ・インファンSK証券アナリストは「(外国人と機関がそろって売越し傾向を見せることにともなう)需給困難と、半導体業界の状況憂慮、代表的成長株であるバイオ業種の投資心理萎縮など、内部要因だけでも当分は有意な反騰を期待することは難しいようだ」と話した。

イ・スンヒョク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/finance/867436.html韓国語原文入力:2018-10-25 19:49
訳J.S

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