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人並み外れた事業欲 後継競争 火がつくか

原文入力:2009-09-23午前11:57:47
業務 直接関わる‘オールラウンド型’
兄に対する競争心 表わす
財界“3世経営 本格化”解釈

クァク・ジョンス記者

←イ・ブジン三星エバーランド経営戦略担当兼新羅ホテル専務

‘リトル イ・ゴンヒ’イ・ブジンは誰?

三星3世経営の‘台風の目’として浮上したイ・ブジン(写真)ホテル新羅・エバーランド専務は‘リトル イ・ゴンヒ’と呼ばれる。父親のイ前会長と容貌や執拗な性格が似ているという評価だ。何の仕事でも完全に没頭するスタイルだ。違いといえば、イ前会長が経営の大きな方向を提示し残りは専門経営者に任せる‘選択と集中型’ならば、イ専務は全てのことに直接関わる‘オールラウンド集中型’だ。ホテル新羅出身の役員は「BJ(プジン氏の英文イニシャル)は気になったことは絶対そのままやり過ごさない」として「几帳面に問い詰める彼女と何時間か会議をすれば、大部分は真っ青になってしまう」と伝えた。

事業欲も並みはずれている。エバーランド経営も当初はケータリング事業に対する意欲から始まった。三星構造調整本部出身役員は「BJがホテルの売上伸張のためにケータリングを望んだが、ホテルの高級イメージと相反するやエバーランドに渡した」として、「だが結局、エバーランドを引き受けた」と話した。イ専務はホテルの実績のために他の系列会社までを動員するほどだ。系列会社の役員は「グループ役員らが新羅ホテル カードを発給され、会社行事はもちろん個人の約束の時まで利用するというのが普通できるか」と伝えた。三星構調本の前チーム長も「数十万ウォンはするホテル利用権を大量に作って系列会社に買わせた」と話した。系列会社のヒラ社員と結婚し世の中を驚かせたのも彼女の性格を良く示す。構調本出身役員は「イ前会長夫妻が反対したが、娘が断食闘争をするや結局両手を挙げてしまった」と伝えた。彼女は兄のイ・ジェヨン三星電子専務に対する競争心も隠さない。構調本に電話しなぜ兄だけ用意させて自分は後まわしなのかと問い詰めたこともある。

イ前会長も娘に対する愛情が強いと知られている。系列会社のある役員は「BJが経営能力を見せようと熱心なのに比べ、JY(ジェヨン氏の英文イニシャル)はグループ保護下で安住したまま積極的な姿勢が不足しているという話を聞く」と話した。構調本出身役員は「イ前会長が娘に‘お前が息子ならば良かったのに’という気持ちをほのめかしたこともある」と伝えた。

イ・プジン専務のホテル新羅経営成績はどうだろうか。彼女が2004年に役員になった後、5年間の年平均売上伸張率は20.7%でそれ以前の5年間の3.6%に比べ6倍に達する。三星コミュニケーションチームも「昨年、仁川空港免税店進出に成功するなど、売上伸張に大きく寄与した」と話す。だが他の成績は非常によくない。売上額営業利益率(収益性)は最近5年間の年平均5.8%で、それ以前の9.5%より下がった。また負債比率(財務安全性)も66%で、それ以前の49.1%より悪くなった。
財界ではイ専務の浮上を三星3世経営の本格化信号と解釈する。彼女が兄と経営権継承競争を行うかは未知数だが、系列分離に終わっても彼女の持分は予想よりはるかに大きくなる展望だ。 クァク・ジョンス大企業専門記者jskwak@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/378228.html 訳J.S