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社長室を占拠・警察調査を依頼…極限の対立に突き進む韓国GM労使

登録:2018-04-06 09:09 修正:2018-04-06 12:53
使用者側の「成果給支給が不可」の方針に 
労組執行部が抗議、社長室を占拠
韓国GM社//ハンギョレ新聞社

 会社の経営正常化に向けた接点を見つけられないまま膠着状態を続けてきた韓国GM労使が、激しい対立の様相まで見せている。

 5日、韓国GM使用者側が6日支給予定の「2017年度成果給」を支給しないことにすると、これに抗議する組合員たちが社長室を占拠した。これに先立ち、カハー・カゼム韓国GM社長は職員たちに送った電子メールで「会社は現在深刻な流動性危機状況に置かれており、利害関係者から追加の資金の投入がなければ、4月に到来する各種費用を支給できなくなる」と明らかにした。彼は「資金難で会社は2017年の賃金交渉で約束した2回目の成果給を予定された4月6日に支給できなくなった。大変遺憾に思う」と付け加えた。

 使用者側が6日支給することにした成果給は1人当たり450万ウォン(約45万円)で、1万6千人を対象とすると720億ウォンに上る。カゼム社長は4月の給与については「支給のための資金を確保するため刻苦の努力を傾けており、これに対しての社員の皆さんと進捗状況を共有する」と明らかにした。

 これに対して労組執行部は、仁川・富平工場本館にある社長の事務室を抗議訪問し、カゼム社長は会社の資金難を理由に成果給支給が難しいということを確認した。抗議の過程で社長室にいた一部の什器が壊れるなどの騒ぎがあったが、人命被害はないことが分かった。

 労組側は「成果給支給前日、組合員たちにメールをたった一本送って不可通知を行ったことは納得しがたい」と話した。会社側は「暴力行為が発生し、非常に残念に思う。警察に調査を依頼した」と明らかにした。

 韓国GMの経営正常化策を設けるためには、労使の賃金・団体協約の妥結が要求されてきたが、先月30日に7回目の交渉以降、特に進展がない状態だ。これに対して労組は今月2日、中央労働委員会に争議調整を申請した。

ホン・デソン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/car/839382.html韓国語原文入力:2018-04-05 21:36
訳M.C

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