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財政支出で‘V字反騰’…景気回復 持続は不透明

原文入力:2009-09-03午後07:24:42
GDP 2.6%増加 調べてみれば
投資・消費・輸出など他指標は皆 不振‘楽観’禁物
韓銀, 下半期 鈍化展望…政府 3分期 予算執行 拡大

チェ・ウソン記者,キム・ギテ記者

←中小商人再生全国ネットワーク(準)会員たちが3日午前、ソウル,世宗路,政府中央庁舎前で大型商店の許可制導入など政府の実効性ある中小商人対策を要求している。 キム・テヒョン記者xogud555@hani.co.kr

‘華麗な数値,貧弱な中身.’
韓国銀行が3日発表した2分期国民所得(暫定)資料は墜落したわが国経済が財政支出という‘超強力エンジン’の力を借り、一旦は空に舞い上がることに成功したことを示している。だが、財政を除けば投資・消費・輸出など他のエンジンの推進力が一様に極度に微弱な状態であり、果たして下半期以後にわが国経済が安定した‘目標軌道’に達することが出来るかに対して憂慮を大きくしている。

表面に現れた数値が華麗なことは言うまでもない。去る2分期の実質国内総生産(GDP)増加率(前期対比基準)は2.6%。昨年4分期(-5.1%)と今年1分期(0.1%)に続き、景気がV字形にすばやく復活していることを示している。

急速な回復傾向を導いた一番の貢献者としては、断然財政支出が挙げられる。今年に入り政府消費は昨年同期に比べ1分期7.3%,2分期7.1%も増えた。韓銀は2分期成長率(2.6%)の中で概略的に財政効果を含め自動車税制恩恵などにともなう効果を1.4%程度と推算した。

だが、実際に派手な数値の後に隠れている中身は実がない。何よりも投資と消費,輸出など上半期にわが国経済を先導した財政支出の‘バトン’を受け継ぐべき走者の体力が弱いのが問題だ。今年上半期中の設備投資は昨年同期より19.5%も減った。民間消費減少幅も2.6%にも達する。輸出(-9.0)と輸入(-15.8%)もやはり大幅な減少を記録した。

事情がこのようであるため、韓銀は下半期に行くほど回復速度が明確に鈍化するとし、景気展望の重心を‘楽観論’に移すことにきわめて慎重だ。チョン・ヨンテク韓銀国民所得チーム長は「6月の各種指標が期待以上に出てきたので修正値が大幅上昇したが、それでもこういう傾向が年末まで持続するとは確信できない」として「内需回復が芳しくない状況で、輸出がどうなるかが景気回復のカギになるだろう」と話した。チョン チーム長は続けて「2分期成長率が高かっただけに3分期に成長率が再び下落することもありえ、年間成長率展望値(-1.6%)はそのまま維持されるだろう」と付け加えた。

政府もやはり財政支出の‘薬効’を最大限持続させるという姿勢だ。政府はこの日、第28次非常経済対策会議を開き、3分期の予算執行額を43兆6000億ウォンから53兆~55兆ウォンに増やし、その代わり4分期の執行金額を57兆7000億ウォンから45兆~47兆ウォンに減らすことにした。来年に公企業が投資すると計画した事業の内、投資金額が1兆7000億ウォンに達する一部事業は執行時点を今年に操り上げる方案も推進される。ユン・ジョンウォン企画財政部経済政策局長は「下半期に前期比1%内外の成長が予想され、今年当初の展望値(-1.5%)を達成することに大きな無理はないものと見られる」としつつも「4分期より3分期が下方リスクがより大きいとみて、財政の一部を前倒し執行することにした」と明らかにした。ただしユン局長は「全体的に景気が改善される流れなので、追加補正予算を編成する必要まではない」と付け加えた。

チェ・ウソン,キム・ギテ記者morgen@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/374785.html 訳J.S