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三星も ‘再上告’ 放棄…‘イ・ジェヨン体制 軟着陸’ 図る模様

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/372502.html

原文入力:2009-08-21午後08:03:02
‘SDS事件 これ以上の攻防 名分・実益ない’ 判断したよう
経営権継承批判・社会的信頼回復 難題多数

キム・フェスン記者

イ・ゴンヒ前三星グループ会長が三星SDS株式安値発行事件 破棄控訴審結果に対して再上告しないことにした。チョ・ジュンヌン特検に引き続き三星側も再上告を放棄したことにより、不法経営権継承を巡る9年余りに及んだ法的攻防は事実上一段落した。

三星側イ・ワンス弁護士は21日「大法院判決を尊重し色々な事情を考慮し再上告しないことを決めた」と明らかにした。三星が再上告を放棄した‘色々な事情’の中には,何よりこれ以上の法的攻防は名分も実益もないという判断が大きく作用したものと見られる。また大法院に行ってもイ前会長の有罪判決が変わる可能性がない状況で、司法府の判断に従わない姿だけが表面に出る可能性が高いためだ。

グループのある幹部は「現実的に仕方ない選択ではないか」として「とにかく経営権継承と関連した法的問題は一段落したものと判断する」と話した。

‘三星問題’はキム・ヨンチョル弁護士の暴露が特検捜査につながり、総帥一家と旧構造調整本部の総体的不正疑惑に広がった。結果的に核心の不法経営権継承に関する限り、事実上三星が判定勝ちをおさめたということが財界内外の評価だ。イ前会長がSDS事件で有罪判決を受けたが、三星支配構造の核心である三星エバーランド事件では無罪を受けた。エバーランドを頂点にイ・ジェヨン三星電子専務がグループ全体を支配する現体制には何の影響も受けないということだ。実刑を免れたイ前会長がグループ経営に及ぼす実質的な影響力もやはり大きく変わっていない。

しかし解決しなければならない難題は依然として多い。対外的には社会的信頼を回復すると同時に経営権継承に対する批判世論を解決しなければならない。

キム・サンジョ経済改革連帯所長は「三星自らが真正性のある変化を見せなければならない」と話した。経営の側面では過渡期的グループ経営体制の新しい枠組みを一日も早く定着させ、未来競争力と収益源を探すのに主力を注がなければならない。長期的には循環出資の解消など根本的な支配構造問題も解決しなければばらない。

三星系列会社のある役員は「グループが成長停滞に対する危機意識を持ち‘創造経営’を前面に出し、大々的な変化を模索した時に特検を迎え私たちにとっては‘失われた2年’になったようだ」としつつ「今は三星に変化の機会と時間を与えて見守ってくれたら」と話した。

三星は昨年出した刷新案を履行することから絡んだ糸を解くものと見られる。‘イ・ジェヨン体制’への転換は‘速度’よりは‘軟着陸’が重要だというのが内部の雰囲気だ。前職三星役員は「後継構図は子供たちの財産分割と三星生命の上場,支配構造改善などと緊密に関連した問題」として「イ前会長の健康などの変数がふくらまない限り、無理に速度を上げる必要もなくそのような時期でもない」と話した。

キム・フェスン記者honesty@hani.co.kr

原文: 訳J.S