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町内スーパーの変身 “売り上げが増えました”

原文入力:2009-08-20午後08:42:47
光明市スーパー協同組合‘コンサルティング’効果 上々
不明瞭な陳列台すっきりと整理・新装
流通期限・衛生管理 徹底的に…親切はおまけ
“消費者が自ら訪れるようにさせるのが生存の鍵”

イ・ジョンヨン記者,キム・ギョンホ記者

←売り場陳列台管理と運営者教育などコンサルティング作業を終えたノ・ビョンイル光明市スーパーマーケット協同組合常務理事(左端)とソン・ハヨン流通経営研究院代表(左側二番目)が18日午後、ソウル,開峰洞,コリアマート現代店でキム・ヨンテ(右側二番目)社長夫妻とともにファイティングを叫んでいる。 キム・ギョンホ記者jijae@hani.co.kr

“事業調整申請のように制度や法で企業型スーパーマーケット進出を制限することも役に立つでしょう。だが、私たちも知っています。町内スーパーも競争力を強くしてこそ生き残ることができるということを。”

企業型スーパーマーケット(SSM)の無差別出店が社会的イシューに浮上した去る13日午後、京畿光明市,光明洞で9年間スーパーマーケット‘新しい村共同売場’を運営しているパク・ジェチョル(36)氏は自信あふれる表情でこのように話した。町内スーパーから始まった大企業-中小商人間の葛藤は接点を見つけられないまま書店,ガソリンスタンド,衣類流通など多様な業種に広がっているはずだった。パク氏は「結局、生存の鍵は消費者が町内スーパーマーケットを自ら訪れるようにすることにかかっていると見る」と話した。彼がスーパーマーケットの‘競争力’を育てるのに力を注ぐ所以だ。

パク氏が根拠地を構えた光明市一帯のスーパーマーケットは事前調整申請制度のような‘弱者保護’の枠組みにだけ寄り添おうとはしなかった。大型流通業者らの攻勢に臆せず、むしろ積極的に対応して危機を克服している。パク氏と同様な境遇の25ヶの町内スーパーマーケットは光明市スーパーマーケット協同組合のコンサルティング支援を受け競争力を大きく強めた。結果は消費者の反応と売上上昇で現れた。蒸し暑さが猛威を振るったこの日、光明洞の町内スーパーマーケット コンサルティング現場を訪ねた。

“商売うまくいってますか?”光明市スーパーマーケット協同組合のノ・ビョンイル常務理事が町内住民のように声をかける。“POP広告(販売時点広告)をもう少し見栄えが良くした方がいいんだけど…. 果物は在庫をたくさん積まなかったけど今日は陳列台がチラホラ空きますね。”コリアマート現代店を運営しているキム・ヨンテ(39)氏が答えた。キム氏は昨年スーパーマーケット運営コンサルティングを受けた。ノ常務は「陳列台の一番前列に同じ物は絶対2ヶ以上置かないでよ。そうすれば陳列品目を増やせるから。‘品目数を増やせばお客さんが増える’ということを忘れないでよ」と話し、店内あちこちを見回す。この日、キム氏は自分の顔を印刷してあるエプロンを着た。コンサルティング中に消費者信頼度を高めようとの趣旨で、商人の顔を印刷したエプロンを作ろうという意見が出てきてて、スーパー組合側はすぐにその意見を行動に移した。

←町内スーパーマーケット コンサルティング後に売上変化

光明市スーパーマーケット協同組合は昨年8月から3ケ月間25ヶ会員会社で中小企業庁小商工人振興院の支援を受け‘スーパーマーケット競争力強化のためのコンサルティング テスト事業’を進めた。スーパーマーケット運営者に団体教育と現場コンサルティングなどを提供した。清潔維持から売場・在庫管理,広報・集客方案準備まで多様な分野にわたり現場コンサルティングが行われた。スーパーマーケットを運営し2000年から組合常勤者を務めたノ常務はテスト事業でコンサルタントを自任したし、流通経営研究院のソン・ハヨン代表もコンサルティング現場に両腕まくりをしてとりかかった。これらはほとんど毎日25ヶ町内スーパーマーケットをいちいち回り実態調査から陳列台構成,サービス教育を推進した。ソン代表は「一ヶ月かけた実態調査を経て町内スーパーマーケット商人たちが必ず必要とするものを集めて教育資料と売場運営チェックリスト,価格表示印刷物などを自ら作った」と話した。

コンサルティング効果は売上上昇としてはっきり現れた。景気低迷で消費心理が極度に萎縮した昨年下半期、現場コンサルティングを重点的に展開したスーパーマーケット5ヶ所の8~11月一日平均売上は2~7月に比べ9%増加した。残り20ヶ店舗の売り上げも5%増えた。これら25ヶのスーパーマーケットの中で、昨年7月の売り上げが1月に比べ増えたという所は2ヶに止まったが、コンサルティングを経てからは14店舗に増えた。新しい村共同売場主人のパク氏は「施設改善もきちんとできなかったが、今年7月一日平均売上が昨年7月より50万ウォン程度増えた」と話した。

それでもこれらに特別な秘法があるというわけではなかった。流通期限・生鮮食品衛生管理と顧客に親切に挨拶すること、陳列台間の通路に商品を置かないなど、誰でも皆分かりそうな内容だ。だが、このわずかな実践事項が売場に適用されるとテスト事業に参加した商人たちは笑うことができた。新しい村共同売場の常連であるイ・ムニョン(48)氏は「店が少しずつすっきりしてきた。主人も以前より一層明るくなった感じ」としながら「牛乳のような冷蔵食品を買う時は、そのつど確かめてみていましたが、今は以前より信頼できる」と話した。こういう成果に力づけられコンサルティング事業は今年、全国800ヶ余りの町内スーパーマーケットに拡大した。中小企業庁小商工人振興院チョ・グムジェ課長は「商人が肌で感じることができる方向でコンサルティング事業を展開し商人は売上上昇という実を得て、消費者はスーパーマーケットに対する信頼をもつようになるという成果を上げている」と話した。

光明/イ・ジョンヨン記者xingxing@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/372331.html 訳J.S