原文入力:2009-07-30午後08:36:17
あきれるほど過度なデータ料金・コンテンツ貧弱
日別・週別上限制など合理的料金体系作らなければ
ク・ポングォン記者
超高速インターネットで先んじた韓国が、無線インターネット サービスでは後進国に転落している。モバイル用コンテンツが貧弱で利用料金が高い、消費者が無視する所以だ。4700万加入者で飽和状態に達した国内移動通信会社らは加入者当たりデータ売上を増やし新しい成長動力を育てなければならない筈だが、音声通話中心の売上構造を抜け出すことができず悩みが深い。さらに国内音声通話料金が世界最高水準という韓国消費者院の調査結果が出てきて料金引き下げ圧迫までが荒々しい。適正なモバイル データ利用環境を作ることが出来ない移動通信社の‘判断錯誤’が原因だ。
市場調査会社の‘ストラテジーアナリティックス’(SA)が最近世界175ヶ国の移動通信会社を相手に調査した結果、全世界移動通信社らの今年1分期売上額に占めるデータ売上比重は平均25.3%で成長勢が持続している。反面、国内移動通信3社のデータ売上比重は15.7%で、世界平均より10%低い。モバイル インターネットが世界的傾向だが、国内移動通信社のデータ通信売上はますます縮小されている。SKテレコム(SKT)の場合、今年1分期の加入者1人当りデータ売り上げは8988ウォンで2006年と2007年の1万1000ウォン台に比べて20%減った。KTとLGテレコム(LGT)も同様だ。データ通信に適合した3世代通信網を早く構築し2000万人以上が加入したものの国内利用者は無線インターネットを無視している。映像通話も広報が騒がしかっただけで実際利用は微小だ。
最近、三星経済研究所は2012年には全世界インターネット接続の半分以上がモバイルで行われるという分析を出したが、国内ではこういう流れを読むのは難しい。全世界携帯用端末機販売量の中でスマートフォンの比重はますます増え、今年は18%に達すると予想されているが韓国は1%に過ぎない実情だ。政府・与党もこれに対する問題意識を持っている。イム・テヒ ハンナラ党議員は去る5月党政策委議長を終えて「有線インターネット1等国家の韓国が無線インターネット後進国に転落している」として「世界的傾向になった無線インターネットを活性化しなければ韓国は情報技術(IT)劣等国に落ちる」と嘆いたことがある。
根本的な問題は無線インターネットが使いにくく料金が高いというところにある。去る3月、放送通信委員会・文化体育観光部・行政安全部が合同で出した‘モバイル インターネット活性化計画’は国内移動通信会社の政策を無線インターネット活性化の障害物だと指摘した。移動通信社が独占的に無線インターネット サービスを提供し、高すぎる料金を払わせ複雑なパケット料金構造で利用料金を予測できないようにしている。
パケット料金制は複雑さを越えてあきれる水準だ。1パケット(0.5KB)当り4.5ウォン(テキスト基準)でデータ料金が策定されているが、利用者が払う料金は様々だ。移動通信社と料金制度によりパケット料金は1500倍の差が生じる。定額制商品に加入した利用者にあたえられる恩恵を考慮しても、でこぼこしたパケット料金体系は需要創出の障害物にならざるをえない。
外国の料金制と比較してみれば我が国モバイル料金の特性はさらにはっきりする。ボーダフォン,ティモバイル,オレンジなど英国の移動通信社は顧客が別途のデータ料金制に加入しなくても一日に賦課できるデータ料金上限線を定めている。これら3社のデータ料金の一日上限線は1000~3100ウォンだ。韓国には1日や週単位のデータ料金上限線はなく、月間15万ウォン限度だけがある。無線インターネットが活性化した国ではデータ料金制を理解できない利用者が高すぎる料金を納める可能性を基本的になくし、誰でも負担なくデータ通話を使えるようにししている。
国内でスマートフォンが活性化できない理由も合理的な料金体系がないということに求められる。一般携帯電話使用者は無制限データ定額制(一ヶ月2万6000~2万7000ウォン)に加入できるが、本来データ利用が多いスマートフォン使用者はこの商品に加入できない。
国内移動通信社が適正な無線インターネット商品を提供できず過度な料金から保護されうる日別・週別上限制のような安全弁を導入しなかった結果は利用者の無視というブーメランを招いた。
ク・ポングォン記者starry9@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/368717.html 訳J.S