米国の有名消費者情報雑誌コンシューマーリポートが、市中に出回っているスマートフォンの性能と消費者満足度を評価した結果、LG電子のプレミアムスマートフォン「G3」が、サムスン電子の最新製品「ギャラクシーS6」(ギャラクシーS6エッジを含む)より優れていると評価された。これまでG3は、ギャラクシーとiPhoneのブランドイメージに押されて注目を浴びられなかったが、今回“隠れた宝石”として評価された。 ギャラクシーS6が旧製品であるギャラクシーS5より劣ると評価されたことが明らかになったのも目を引く。最近発売されたG4は、今回の評価対象には含まれなかった。
コンシューマーリポートは非営利団体である米国消費者協会が1936年から発行してきた雑誌だ。 業者から商品を受け取らず、市中で直接購入して評価するので消費者の信頼度が高いという評価を受けている。 韓国企業も自社製品の性能や消費者満足度が競争業者のものを上回っていることを主張をする際に、この雑誌の評価結果を主な根拠としている。
14日、コンシューマーリポート最新号が公開した「スマートフォン評価ランキング」によれば、ギャラクシーS6が100点満点で77点を得て、iPhone6とギャラクシー4とともに3位になった。1位は昨年3月に発売されたサムスン電子のギャラクシーS5、2位はLG電子のG3が占めた。
ギャラクシーS5は後続製品であるギャラクシーS6シリーズより2点高い79点を受け、バッテリー持続時間とカメライメージの性能などがより高い評価を受けた。使用便宜性、メッセージ伝送、ディスプレイ性能、携帯性などについては同じ点数を受けた。 ギャラクシーS6シリーズがギャラクシーS5より良い評価を受けた項目は、通話機能のみだった。 G3はカメライメージ性能でギャラクシーS6シリーズよりも高い点数を受けた。
コンシューマーリポートはギャラクシーS6シリーズの性能がギャラクシーS5より低く評価されたことに関して「驚くべきことだ」と論評した。 ギャラクシーS6シリーズは、ギャラクシーS5の興行失敗を経験したサムスン電子が素材とデザインはもちろん、ユーザーエクスピアリアンス(UX)まで全面的に“革新”した製品で、3月公開当時から好評を博していた。 コンシューマーリポートは「この間、iPhoneとは正反対の道を歩んできたギャラクシーSラインナップが180度方向を変えた。 ガラスとアルミニウムの組合わせがはるかに優雅なデザインを誇っているものの、逆説的にそうしたiPhone臭さが低評価の原因になった」と分析した。 さらに薄くて秀麗なデザインを目指し、着脱式バッテリーとメモリー拡張スロットをなくした結果、ギャラクシーSの固有長所を失い、“iPhoneコピー”と見られたという評価だ。 ギャラクシーS5に導入された防水機能を除いたことも短所と指摘された。
サムスン電子はコンシューマーリポートの評価結果に対して、「ギャラクシーS6シリーズはデザインが強調されたスマートフォンだが、その点がまともに評価されなかった。 防水・防塵およびカメラ性能を重視した評価尺度も残念だ」と明らかにした。 一方、ＬＧ電子関係者は「G3の場合、カメラ性能とディスプレイ性能などで良い点数を受けたが、後続製品のG4はこれらの部分が一層良くなっている。 G4が発売されてから間がなかったために海外市場ではまだG3が主力製品」と話した。
訳J.S(1676字)
