メニューに最も小さなサイズの案内をせず消費者の選択権を侵害しているとする市民団体の指摘を受けたスターバックスが、メニューのショート(short)サイズの表記を変えた。文字を大きくして価格情報も追加したが、別途表記は今まで通り維持した。
スターバックスは先月29日、メニュー下段に小さな文字で案内された「暖かい飲み物はショートサイズ(237ミリリットル)でも注文可能」という表記文字の大きさを、「今日のコーヒー」や「カフェラテ」などのメニューと同じ大きさに拡大した。先月26日、ソウルYMCA市民中継室がスターバックスで一番小さいサイズをメニューから外したと指摘した直後だ。
スターバックスは指摘を受け入れてショートサイズの案内表記をすることになったが、“別途表記”は維持した。中・大・特大サイズのトール(Tall 335ミリリットル)、グランデ(Grande 473ミリリットル)、ベンティ(Venti 591ミリリットル)サイズの価格情報とサイズ情報がメニュー近くに並んで表記されるのとは異なり、ショートサイズは今まで通り下段に別途表示されている。メニュー最下段に飲料メニューと別に表示されていたのが飲料メニューの真下に移動し、「トールサイズより500ウォン(約55円)安い」という価格情報も追加された。ただし個別の飲料のショートサイズ価格はメニューに表示されていないため、消費者が自分で計算しなければならない。
スターバックスは今回売り場に用意したパンフレット型メニューに個別飲料の価格を含むショートサイズの情報を掲載させ、レジにパンフレット型メニューがあるという案内文も用意した。スターバックスは「メニューには空間の制約から62種のうち28種を明記してある。ショートサイズはアイス、プラペチーノ、ティー飲料などでは注文を受けていないため、普遍的サイズのトールサイズから表記している。日本など一部の国を除きほとんどの国でそうしている。食品衛生法上の規定は遵守しており、消費者に不便な事項を検討して持続的に努力する」と明らかにした。ソウルYMCA市民中継室のソ・ヨンジン幹事は「消費者選択権の側面では改善結果はまだ不十分だが、改善は完了したのではなく進行中であるので今後を見守る」と話した。
韓国語原文入力:2015.02.10 22:12