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上海車,双龍(サンヨン)車放棄か支援か

原文入力:2008-12-24午後06:50:57
“構造調整しなければ撤収”圧迫に労組激昂
両側, 経営陣緊急面談…資金支援展望も

イ・ヒョンソプ記者

←KOSPI指数と双龍(サンヨン)自動車株価推移(左目盛りKOSPI)

“今日が給料日なのに月給の知らせはないし....どうなるのか…”
双龍車労組ハン・イルドン事務局長の声はかすれていた。すでに数日間寒い中を天幕座り込みをしているので体が完全なはずがなかった。大株主である中国 上海車が双龍車から撤収するかも知れないという便りが聞こえてきたこの日はクリスマスイブで、本来月給が出なければならない24日だった。

双龍車チェ・ヒョンタク社長が23日「労組が構造調整を受け入れない場合、上海車が撤収するかもしれない」という発言をしたと分かり双龍車の未来に対して疑問が大きくなっている。上海車の高位関係者は24日緊急訪韓し双龍車の最高経営陣と面談をしたと知られ、今週中に上海車が一部資金支援を開始するという展望が出てきている。労組はすでに争議対策委員会体制に転換し、22日代議員大会で争議発生決議を委任されており、いつでもストライキに入ることができる準備を終えた。

チェ社長が上海車撤収の可能性を取り上げ論じたことは労組を圧迫するためのものと把握される。チェ社長は23日労組代表と会い今月末までの休業と学資金,年次・月次手当てなど福祉制度32種類を中断することに合意してくれと要請し、労組側では一方的な犠牲は受け入れられないと反発した。

‘撤収の可能性’について聞いた労組は激昂した状態だ。ハン・イルドン事務局長は「おそらく労組員らが団結して技術流出を防いでいるので上海車が瀬戸際戦術を使っているようだ」として「自分たちの望みをまだかなえていない以上撤収しはしないだろう」と見通した。

だが双龍車の成績表だけを見れば上海車が撤収するということが全くの絵空事ともいえない。上海車は2005年1月から事実上双龍車の経営を始めたが当時全体双龍車持分の51.33%である5900余万株を一株1万ウォンで買った。現在株価が1千ウォン水準であるから5千億ウォン以上を失ったわけだ。引き受け後にもずっと赤字をだったので配当利益も得られなかった。昨年、引き受け後初めてやっと116億ウォンの当期純利益をおさめたが今年また1千億ウォン台の赤字が予想される。双龍車の主力であるスポーツ実用車(SUV)市場は来年にも勢いを取り戻す可能性が殆どない。

だが上海車が双龍車引き受けで得た有形無形の価値は更に大きいという反論もある。ある自動車業界関係者は「車両を一台開発するのにかかる費用を普通3千億ウォン程度と見るが、この間上海車が得た技術とノウハウまで合わせれば今までに投じた費用以上の価値を十分に抜き取った」として「その上まだ工場設備など残った財産も多いので損害をこうむったという話はおおげさなフリに過ぎない」と語った。

だがもしも上海車が撤収した場合に双龍車と産業界が受ける打撃は途方もない。直ちに7千人余りに達する双龍車役職員らと協力企業等がこうむる被害が侮れない。双龍車を取得するほどの業者も他に探し難い。韓国投資証券ソ・ソンムン研究員は「双龍車が直ちによみがえる方法はスポーツ実用車市場が急激に回復することだけだが事実上それは不可能だ」と語った。

上海車撤収のうわさに24日午前一時急落し900ウォン台に下がった双龍車株式は、午後になって上海車の支援展望が市場に広がり1025ウォンで終わった。双龍車株式の額面価は5千ウォンなのでその20%である1千ウォン以下が30日持続する場合、株式は管理種目に指定されて以後90売買日の間に1000ウォン以下の株価が10日以上連続,または累積30日以上になれば上場廃止される。

イ・ヒョンソプ記者 sublee@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/economy/car/329560.html

原文: 訳J.S