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新生「ダウムカカオ」は「ネイバー」を越えるか?

登録:2014-09-30 21:08 修正:2014-10-01 06:02
ダウムカカオのロゴ//ハンギョレ新聞社

 ダウム コミュニケーションズとカカオが合併した「ダウムカカオ」が1日公式スタートする。 ダウムカカオは1日午前、ソウル ウェスティン朝鮮ホテルのグランドホールルームで記者懇談会を開いてスタートを宣言する。 新たに選任される最高経営者が、ダウムカカオのスタートを宣言し、未来ビジョンを明らかにする予定だ。 新しい企業イメージ(CI)とブランドイメージ(BI)も公開する。 ダウムとカカオは今年6月に合併を決め、約4か月にわたり合併のための作業を行ってきた。

 ダウムカカオのスタートは、韓国で時価総額10兆ウォン(1ウォンは約0.105円)規模以上の情報技術(IT)業者がネイバー(26兆ウォン)に続きもう一つ登場するという点で関心が集まっている。 ダウムカカオが出帆式でどんなビジョンと“秘密兵器”を出すのか、それが検索およびモバイル メッセンジャー市場の構図にどのような影響を及ぼすのかが関心の的だ。 現在、検索および海外メッセンジャー市場ではネイバーが圧倒的に優位であり、韓国内のメッセンジャー市場はカカオが掌握している。

 ダウムカカオとネイバーの競争の結果は、ダウムカカオの大株主であり理事会議長を務めると予想されるキム・ボムス前カカオ理事会議長とイ・ヘジン ネイバー理事会議長の“自尊心”と直結している。二人は同年輩でソウル大学を卒業し、サムスンSDSで勤務し、その後創業したという共通点を持っている。 キム前議長が創業したハンゲームが経営難に陥り、イ議長が創業し経営したネイバーに合併された後には代表理事を務め同じ釜の飯を食べた。 だが、今後は“1位だけが生き残る”市場で勝負しなければならない境遇になった。

 誰がダウムカカオの“船長”になるかも関心の的だ。 ダウムカカオは1日の出帆式の前に初めての理事会を開き、代表理事を選任する予定だ。 会社関係者は30日「チェ・セフン ダウム代表とイ・ソクウ カカオ代表の共同代表体制が予想されるが、1人代表体制を選択する可能性も排除はできない」と話した。 キム前議長の役割もこの理事会で決定される。 これに先立ってダウムは先月に臨時株主総会を開き合併の件を承認し、理事陣を合計7人にした経緯がある。 社内理事としてはチェ・セフン ダウム代表とキム・ボムス カカオ理事会議長、イ・ソクウ カカオ代表らの3人を選任した。代表理事はこれらの理事の中から選任される。

 ダウムカカオの本拠はカカオがあった板橋(パンギョ)テクノバレーに用意される。 会社関係者は「既存のダウムとカカオの人材が全員入れるビルをソウルで見つけることは困難だった。やむを得ずダウムカカオの本社は済州(チェジュ)にそのまま置き、済州本社勤務者を除く残りの約1700人は新たに用意する板橋テクノバレーのビルに入居することにした」と明らかにした。

 ダウムカカオはスタート後にも当分の間、法的には存続法人であるダウムコミュニケーションの名前を使う。 臨時株主総会で合併承認はなされたが、商号変更、転換株式発行条件新設などが含まれた定款変更の件は否決されたためだ。 会社側は「近い将来に開かれる最初の株主総会で法人名ダウムカカオが確定する予定」と伝えた。

キム・ジェソプ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/it/657562.html 韓国語原文入力:2014/09/30 15:03
訳J.S(1498字)

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