昨年世界市場で販売されたアンドロイド タブレット4台中の3台が低価格製品であることが分かった。 反面、アップルのiPadは中間価格以上の高価製品が99.5%を占めた。アンドロイド タブレットが占有率ではiPadを大きく上回ったが、収益性は極めて低いという話だ。 中国産の低価格アンドロイド タブレットが氾濫し始めたことにより、韓国内メーカーの悩みが深まるものと見られる。
米国の市場調査企業ストラテジー アナリティックス(SA)は、昨年販売されたアンドロイド スマートフォンを価格帯別に調査した結果、全体の過半数である50.2%が超低価格、23.9%が低価格製品だったと20日明らかにした。 全体の74.1%が低価格以下の製品だった計算だ。 残りの内でも中間価格製品が比重23.2%で大部分を占め、高価格型は2.7%、最高額は0.1%に過ぎなかった。 反面、アップルは中間価格製品が51%であり、高価タブレットが40%を占めた。
アンドロイド タブレットは昨年1億4159万台が売れて、アップル iPadの7421万台の2倍に近い販売量を示したが低価格製品が大量に売れたために収益性はそれほど高くなかったもようとの結論が出ている。 アンドロイドは昨年第2四半期タブレット市場で、iPadを抜いて1位に上がったが、その主役は中国産の低価格タブレットであったという意でもある。 iPadはiPad Air、iPad miniなどに製品を多角化しているが、ほとんど単一モデルとも言え、価格差がそれほど大きくない。 だが、アンドロイド タブレットは100ドル未満の無名の中国産低価格製品から850ドルの三星(サムスン)ギャラクシー ノート プロ12.2まで価格と大きさが千差万別だ。
ストラテジー アナリティックスはこのような価格別偏り現象が今後も続くと展望した。 アンドロイド タブレットの中で超低価格製品の比重は2018年に72.2%まで上昇し、低価格製品も19.7%で、10台中9台が低価格製品になると展望した。 だが、iPadの価格帯別比重は2018年にも現在と大差ないだろうと展望した。
アンドロイド タブレットを生産している三星電子とLG電子など国内企業等が苦悶に陥る状況だ。 昨年4200万台のタブレットを販売した三星電子はタブ シリーズ(中間価格型)とノート シリーズ(高価格型)に分けて多様な製品を出しているが、低価格型はまだ出していない。 LG電子は中間価格型のGパッド8.3だけを出している。 韓国企業等が低価格型を出そうとしても、中国業者との価格競争を行えるかは未知数だ。
イ・ヒョンソプ記者 sublee@hani.co.kr