アイデアで市場を育てた中小のケース企業等‘憂い’深まる
アップルは10日、iPhone5S、5Cの発売とともにケースまで直接販売すると明らかにした。 三星(サムスン)電子とLG電子などに続き、アップルまでがスマートフォン ケース市場に手をつけ、大企業が革新や共生とは距離の遠い‘中小市場奪い’に動いているという指摘が出ている。
アップルはこの日、5Sと5C新機種の公開とともに各機種につけるケースも同時に公開した。 5Sのケースは5色で極細糸の裏地を重ねた革ケースで39ドル(4万2000ウォン),5Cのケースは極細糸の裏地のシリコン ケースで6種類で29ドル(3万1000ウォン)で販売される。 アップルは 「５色の5Cと６色のケースを通じて数十種類の組み合わせができる」として、ケースをデザインの重要要素として強調した。
当初ケース市場は中小企業等が育てた市場だった。 スマートフォン製造業者が機器をリリースすれば、小さな企業等がデザインを分析し多様なアイデアを加味して製品を出した。 しかし三星電子、ＬＧ電子などが今年に入って外注製造業者を通じてケース市場に直接手をつけたことにより零細企業等は次第に立つ瀬を失っている。 スマートフォン アクセサリー中小企業が集まって構成した韓国スマート産業協会のオ・セギ事務総長は「流通代理店がこのようなケースを挿入し、間接広告等を通して‘正規商品’のように認識させながらアイデアで勝負してきた小さな企業等が押し出されている。 業界の創意性が死んでいる」と話した。 協会は今年国内ケース市場の規模を約1兆ウォン、関連中小業者は1000社余りと推算した。
こうした中‘革新のアイコン’と呼ばれたアップルまでがケース市場に進出し国内企業等は憂いが深まっている。 ある中小ケース製造業者関係者は「2008年にアップルのiPhoneが国内に紹介されアクセサリー市場が活性化され始めた。 しかし今回の発売で業界の雰囲気が暗い」と話した。 他の業者関係者は「新しい機種に特別さが目に映らないと見て、ケースで変化を与えたようだ」と話した。
クォン・オソン記者 sage5th＠hani.co.kr
訳J.S(1153字)
