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‘狂牛病 発生ヨーロッパ3位’ アイルランド, 牛肉韓国輸出打診

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/351357.html

原文入力:2009-04-23午後07:36:41
オランダも…韓-EU FTA締結すれば積極的に推進の可能性

キム・ギテ記者

我が国とヨーロッパ連合(EU)が自由貿易協定(FTA)交渉過程でヨーロッパ産牛肉の国内輸入を事実上許可する内容の協定文草案を準備したことが確認された中で、すでにアイルランドとオランダから自国産牛肉の輸出可能性をわが政府に打診してきたことが明らかになった。これは韓-欧州連合FTA妥結で我が国が欧州産牛肉の輸入障壁を取りはらえば、欧州連合国家らが積極的に牛肉輸出に出ることを示唆するものだ。

23日<ハンギョレ>が入手した農林水産食品部資料によれば、アイルランドは2006年12月、オランダは2007年1月にわが政府に牛肉輸出のための輸入危険分析実施を公式要請していた。輸入危険分析は農畜産品市場開放のための最初に手続きだ。農食品部関係者は「アイルランドとオランダから要請があった」と確認し「ただしその後は追加要請がなく実際輸入危険分析を実施することはなかった」と明らかにした。欧州連合は2006年世界貿易機構(WTO)衛生検疫委員会定例会議でわが政府に国際獣疫事務局(OIE)原則にともなう牛肉輸入開放を要求したことがあるが、個別会員国の開放要求が確認されたのは今回が初めてだ。

アイルランドは2006~2008年の間、狂牛病89件を報告し欧州内では英国,スペインに続き狂牛病発生頻度が3番目に高かった国だ。オランダは同期間に5件の狂牛病が発生したと報告した。両国は他の欧州連合会員国らと共に国際獣疫事務局基準として‘狂牛病危険統制国家’に分類されている。

一方、外交通商部通商交渉本部は韓-欧州連合FTA草案に我が国が欧州産牛肉に市場を開放する内容が含まれているという<ハンギョレ>報道(4月22日付1・3面)と関連して、「FTAでは牛肉輸入衛生条件など個別衛生検疫懸案は扱っておらず欧州国家が牛肉を輸出しようとした場合、政府が ‘輸入危険分析手続き’  8段階を経て輸入可否を決めることになる」と解明した。これに対してソン・キホ弁護士は「韓-欧州連合FTAが国際獣疫事務局の基準に従うと規定したこと自体が、結果的に欧州産牛肉輸入の道を開くこと」と反論した。政府高位関係者も「牛肉輸入開放を要求して世界貿易機構に韓国を提訴したカナダのように、ヨーロッパ国家らが牛肉輸出に積極的に出れば私たちがこれを防ぐ妙案がない」と明らかにした。

キム・ギテ記者kkt@hani.co.kr

原文: 訳J.S