イ・ジェヒョン(53)CJグループ会長の秘密資金造成および脱税事件を捜査中の検察が、29日イ会長の自宅を押収捜索した。
ソウル中央地検特捜2部(部長 ユン・テジン)はこの日ソウル中区(チュング)獎忠洞(チャンチュンドン)のイ会長の自宅を押収捜索し、イ会長が数千億ウォン台の秘密資金管理・運用を指示し、報告を受けていた情況が記録された資料などを確保した。 押収捜索対象にはイ会長の車も含まれた。
検察はイ会長が国内外の借名口座と国外法人を通じて株式取引と不動産投資などにより秘密資金を増殖した内訳を、イ・某前財務2チーム長とソン・某副社長らから報告を受けていたと見ている。 2008年殺人請負事件捜査の時、検察と警察が確保したイ・某前チーム長のUSBにもイ会長が秘密資金管理内訳の報告を受けた情況が含まれていることが分かった。
検察は去る21日、CJグループ本社とCJ経営研究所、前・現職の財務担当役職員の自宅などを押収捜索したが、イ会長の自宅は含まれなかった。 当時、検察はイ会長の自宅に対する押収捜索令状も請求したが裁判所が棄却した。
検察は去る28日、新韓銀行本店を押収捜索し2007年新韓銀行東京支店とペ・某 前CJ日本本社副社長が設立した‘PANジャパン’との間になされた240億ウォン規模の貸出および返済内訳資料を確保し分析中だと明らかにした。 不動産管理会社であるPANジャパンはペ副社長が個人名義で作った会社だ。 ペ副社長は現在、CJグループの他の系列会社日本法人長として在職中だ。
2007年1月PANジャパンは新韓銀行東京支店でCJ日本本社所有の不動産を担保に貸出を受けたことが明らかになった。 検察はCJグループ役員が個人名義で作った会社の貸出にCJ側が担保を提供したという点を怪しいと見ている。 検察関係者は 「PANジャパンも借名ではないかと判断している。 正確になぜそうしたのか経緯を確認している」と話した。 イ前チーム長のUSBには‘金を一文も使わずに日本で建物を買い賃貸収益を上げている’という内容が含まれていると言う。
検察はPANジャパンの貸出経緯を捜査するために、ペ副社長を呼んだが持病を理由に出頭しなかったと明らかにした。
イ・ジョンヨン、キム・ソンシク記者 xingxing@hani.co.kr