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あでやかなソン・ヨンジェ Vs しっとりしたキム・ヨナウォーキング シューズ スタイル

登録:2013-04-11 21:57 修正:2013-04-12 00:04
軽量・機能性は基本
企業ら 今はデザイン競争
フィラ-プロスペクス 反対の戦略
アシックスも新商品発売 加勢
ソン・ヨンジェ

 韓国でウォーキング シューズ旋風を巻き起こしたプロスペクス‘W’の初期広告のモデルは苦しい呼吸でパワーウォーキングをした。 続いてプロスペクスのモデルになったフィギュアの女王 キム・ヨナは広告の中で一般人がまねられないストレッチング動作をして、くるっとジャンプした。

 だが、今年のプロスペクスの広告では、キム・ヨナは高難度動作やジャンプをしない。 しとやかに歩くだけだ。 広告に一緒に登場するバンド シーエヌブルーのメンバーもギターを背中に背負ってゆっくりお店を見物して公園を歩く。 衣装も動作もウォーキング シューズ本来の機能である運動とは距離が遠い。

 ウォーキング シューズ市場が急速に成長し、もはやウォーキング シューズは運動する時に履く物ではなく、日常的に履く物になった。 薄い材質と靴底を使い、日常生活でも不便がないためだ。 これに伴い、スポーツ企業らもこれまでのような重さを減らし機能性を高める競争からファッション アイテムに相応しいデザイン競争に向きを変えている。

 フィラは華麗な色のウォーキング シューズで勝負に出た。 新体操選手ソン・ヨンジェをモデルとし、‘ソン・ヨンジェ ウォーキング シューズ’と呼ばれる‘S-WAVE’ラインだ。 フィラはフランスの有名デザイン コンサルティング社であるプロモスチールとの協業を通じて既存の色相表には存在しなかった新色を開発し、ウォーキング シューズに適用した。 新たに開発した色に付けた名前も‘ブラックミント’、‘グレイピンク’、‘グレイグリーン’等と尋常でない。 昨年3種だった色を6種に増やした。 色ごとにグラデーション技法を適用し、靴底部分にもこれらの色でポイントを加えた。

 フィラ関係者は「スタイルと機能、どちらもあきらめないというフィラのブランド メッセージがよく反映された製品」と説明した。

キム・ヨナ

 ウォーキング シューズ市場の1位走者であるプロスペクスもウォーキング シューズの色を昨年の5種から今年は6種に増やした。 だが華麗さを追求したフィラとは正反対の方向を選んだ。 グレー、ネイビー、ブラック、ミントなど‘飛ばない色’を基本としてロゴと靴底部分にオレンジ、ホットピンク等でポイントを加えた。 会社員が出勤する際にも気軽に履けるようにという戦略だ。 広告の中のキム・ヨナが走らないのも同じ脈絡だ。 運動する時に履く機能性中心の靴ではなく、誰もが日常的に履く靴という点を強調したのだ。 プロスペクスは色別ウォーキング シューズに合わせられるレギンスとトレーニングウェアも同時に発売した。

 プロスペクス関係者は「プロスペクスが2009年に初めてウォーキング シューズを発売したので、ウォーキングに最適化された技術力はすでに認められている。 今年は機能性は基本として、それに加えてファッション性と日常性を強調した新製品を発表している」と説明した。

昨年ブルーとレッドの2色だけを発売したアシックスは、今年は4色を導入した‘G1シリーズ’を発売した。

 アシックスは特に色を活用した才覚ある愛称で消費者の感性を刺激している。 ‘オレンジ色を履けば気分が良くなる’という意味を持ったオレンジ シュルシュ、‘バナナを履いて楽しく滑る’という意味の‘バナナスライド’、‘青色を履けば気持ちがルンルンする’という意味のブルールルル、‘ライム色を履けばすべてがオーライ’という意味のライムオーライなどの愛称をウォーキング シューズに付けた。

 フィラの関係者は「ウォーキング シューズ市場は毎年技術力が向上しながら業者間の差が縮まったので、すでに機能性は基本として認識される反面、デザインと色の重要性が高まっている。 日常生活でも活用可能な洗練された色とデザインがウォーキング シューズ購買選択の重要な要素になっている」と話した。

ユ・シンジェ記者 ohora@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/economy/consumer/582431.html 韓国語原文入力:2013/04/11 20:04
訳J.S(1833字)

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