本文に移動
全体  > 経済

iPhone国内上陸 3年…これからはポスト スマートフォンへ

登録:2012-11-25 19:32 修正:2012-11-26 06:09
ギャラクシーノート2(左)とiPhone5

 朝7時、ラジオ アラーム アプリから流れ出るアンカーの声を聞いて眠りから覚める。 ‘ソウル バス’アプリをつけて家の前の停留場にバスが到着する時間に合わせて家を出る。 バスに乗りイヤホンを挿して‘ネイバー ミュージック’アプリで音楽を聞く。 ‘フェイスブック’、‘オン ニュース’、‘Anipang’アプリを順につけて、うっとうしい移動時間を過ごす。 バスからおりる前に‘地下鉄’アプリをつけて、2号線地下鉄の上り線到着時間を確認した後に走っていくか歩いていくかを決める。 会社に到着するやいなやメッセンジャー‘ミスリー’をつけて、昼のミーティングに出て行く時はメッセンジャーをモバイル接続しておく。 退勤時間にはソーシャルコマース‘ティモン’アプリで夜の早い時間帯だけ半額割引するソウル新村(シンチョン)のホルモン焼き店を探して友人と約束場所を決める。…

 スマートフォン アプリがいつのまにか日常を支配している。 このような変化が肯定的か否かに関する論争はあっても、iPhoneぼ登場が変化の決定的契機だったことに特別な異見はないだろう。 来る28日はiPhoneが国内に導入されてちょうど3年になる日だ。

 iPhone導入後、国内のスマートフォン利用者数は飛躍的に増えた。 3年余で約60倍に増えた。 25日付けKT経済経営研究所の報告書を見れば、2009年6月に55万人に過ぎなかった国内のスマートフォン利用者が、現在(去る9月末基準)は3087万人余りに増えた。 アイフォンの国内導入は政府の規制などにより米国と英国など海外主要国家に比べ2年ほど遅れた。 しかし現在、我が国のスマートフォン利用者比率(移動電話加入者全体に占めるスマートフォン加入者の比率)は60%で、iPhoneがわが国より先に導入された国家を跳び越えている。

 スマートフォンの活用率も抜きん出ている。 スマートフォンを通じた一日平均インターネット利用時間は、2010年上半期に1時間程度だったのに比べ、今年前半期には1時間30分以上に増えた。 同じ期間にスマートフォン利用者一人当たりの設置アプリは平均23個から42個に2倍近く増加した。

 iPhoneは発売時から直観的な使用者環境(UI)とデザインで‘iPhone熱風’を巻き起こした。 簡単な振動モード転換、マルチタッチを活用した画面拡大・縮小、ページをめくる方式の画面転換などは以後のスマートフォン作動の‘基本’になった。 フューチャーフォンを中心に事業を維持してきた三星(サムスン)電子やLG電子などはiPhone導入後に足早にスマートフォン事業を拡張した。 特に三星電子は今年全世界スマートフォン販売量1位を堅く守っている。 去る3分期にも三星電子は全世界スマートフォン販売量占有率32.5%で1位を記録し、アップル(13.9%)を大差で締め出した。 アップルはこのように素早く後ろを追ってきた三星電子を相手に昨年4月から特許訴訟を提起して、両業者は現在、米国など全世界10ヶ国で特許訴訟を行っている。

 最近になってスマートフォンを通したサービスで大きく注目されている分野は、社会関係網サービス(SNS)とモバイル ショッピングなどだ。 この二つの分野は最近急速な利用率増加を示している。 放送通信委員会がスマートフォン利用者4000人を対象に調査して出した‘2012年上半期スマートフォン利用実態’資料によれば、一日平均スマートフォンを通した社会関係網サービスの利用時間は去る1月の46分から去る8月には66分へ大きく伸びた。 ダウンロードしたアプリの種類別順位でもコミュニケーション関連アプリは昨年1月には17.6%で6位に留まっていたのに反し、8月には45.4%でゲーム・娯楽に次ぎ2位を占めた。

 モバイル ショッピング経験者の比率も去る8月には60%まで増えた。 昨年7月と今年1月にそれぞれ17%、47%であったが粘り強い増加傾向を見せている。 モバイル ショッピング自体も大きく注目されている。 ソーシャルコマース業界では現在のオフラインで進行される流通業、配達業、ブランド品販売、就職などすべての部門の事業をモバイルを中心にしたオンラインに引っぱってくるという目標を有している。

 業界の関心はすでに‘ポスト スマートフォン’へ移っている。 インターネット分野でスマートフォンを引き継ぐ新しい宝物を探しているという意味だ。 KT経済経営研究所は今後 "1世代有線、2世代無線を経て3世代である事物インターネット時代に進入する」と見通した。 テレビ、自動車、電気プラグ、電球などがインターネットと結合する新しい時代がくるという展望だ。 スウェーデンの通信装備供給業者エリクソンは2020年までに事物通信基盤端末市場が500億台まで増えると展望した。 実際、現在国内の家電・自動車企業等は家電製品をインターネットに連結し統合管理する‘スマートホーム’と、インターネット通信を活用した自動車制御システムなどを導入している。

キム・ソンシク記者 kss@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/economy/it/562203.html 韓国語原文入力:2012/11/25 16:04
訳J.S(2230字)

関連記事