新世界とロッテ百貨店、現代百貨店など流通財閥が首都圏西北部地域に競争的に進出し10年余りの間に、精魂込めて地ならししてきたこの地域の中小アウトレット商人が生存の危機に追い込まれている。
22日、各地方自治体と業者の話を総合すれば、昨年坡州(パジュ)地域に新世界とロッテ アウトレットができた後、高陽市(コヤンシ)徳耳洞(トグィドン)のファッション アウトレットと金浦市(キンポシ)場基洞(チャンギドン)のアウトレット、坡州市(パジュシ)の中小アウトレットなど400余りの店舗の売上が30%ほど減少した。 そこへ現代百貨店が来年金浦市(キンポシ)高村(コチョン)洞の京仁アラベッキル物流団地に延面積17余万㎡規模のアウトレットを作ることにしたので、泣き面に蜂となった首都圏西北部地域の中小商人の立場はより一層狭まることになった。
没落の危機に追い込まれた中小アウトレットは現代百貨店の金浦開店を阻んでほしいという嘆願書を最近大統領府と中小企業庁、公正取引委員会、京畿道(キョンギド)金浦市などに出した。 また、アウトレット団地一帯をファッションと文化が交わる文化芸術複合空間として整備するなどの自己救済策に必死の努力をしている。
チェ・ジョンベ金浦場基洞(チャンギドン)アウトレット連合会長は「口さえ開けばグローバルを叫ぶ財閥が、中小商人の固有領域である在庫衣類販売に競って出てくる姿が嘆かわしい。 坡州の大企業アウトレットのために売上が26%も減ったが、ソウルへの出入りの要所である高村洞に大型アウトレットができれば場基洞の100店余りの中小アウトレットは焦土化するだろう」と憂慮した。
2001年から210余りの商店が集まって自生的に形成された高陽徳耳洞アウトレットは、昨年から常設公演会場を作り週末文化公演とファッション街文化祝祭などを開いてショッピング客と住民たちの呼応を得ている。 高陽市と徳耳洞アウトレットは一歩進んで社会的企業家公共美術プリズムなどと手を握り商店街一帯を首都圏西北部の新しい創意芸術地区に育てる‘トグィオン文化芸術プロジェクト’を推進中だ。
トグィオン創意芸術地区には文化芸術団体とインディバンド、工芸教室など20余りのチームが巣を作る予定だ。 高陽市は一次分として今年 市・道予算2億5000万ウォンを投じて200㎡規模の市民創作センターと壁画、造形物などを造成中だ。
パク・ギョンマン記者 mania@hani.co.kr