原文入力:2012/10/08 10:41(1290字)
来る11月20日に設計寿命満了を控えた月城1号機の寿命延長と関連して、韓国原子力安全技術院(技術院)が行っている審査過程で安全性に重大な欠陥があるだけでなく、これを補完することも難しいという判断に内部意見が集約されていることが明らかになった。 事実上、月城1号機の寿命延長が難しくなったものと見られる。
<ハンギョレ>が7日、民主統合党パク・ホングン議員室を通じて入手した技術院と韓国水力原子力(韓水原)の4次審査質問書と答弁書を見れば、審査過程で月城1号機の安全性に重大な欠陥があり、寿命延長のための韓水原の補完措置も期待に大幅に達し得ないことが明らかになった。 技術院が4回にかけて韓水原に質問した審査内容880件の内、韓水原が全く答えられなかった項目が20件、基準に至らない対策を出し4回にわたり重複再質問された内容も37件に達した。
特に問題になる内容は2種類に圧縮される。 先ず‘非常時冷却系統熱交換器の多重化’だ。 この施設は原子力発電所事故が発生する場合、原子炉内部の熱を除去する核心装置だが、月城1号機には1台だけが設置されている。 1991年以後は複数の熱交換器が設置されるよう規定されているが(カナダR-9文書),1983年に商業運転を開始した月城1号機は基準適用以前に作られたためだ。 韓水原は 「発電所設計の根幹を揺るがす変更が必要で追加設置が不可能だ」という回答を繰り返しているだけだ。
‘水素監視器’設置問題もやはり重要な争点だ。 月城1号機には現在、原子炉内に水素感知器が設置されておらず、建設時期のせいではやくとも来年9月まで設置に時間ガかかる状況だ。 技術院は昨年9月‘福島原発事故の後続措置’として新月城1号機の‘稼動前に’水素監視器を設置するよう指示した経緯がある。 月城1号機に対してのみあらかじめ寿命延長をして‘今後の補完’を指示する場合、公平性論難を避けにくい状況である。
技術院のある関係者は 「現在、審査研究院が激烈な討論を行っている状況」としつつ「どうあれ国策研究機関として原子力の安全という観点で結論を下すだろう」と話した。 原子力発電所の寿命延長は技術院の審査を経た後に原子力安全委員会の審議を通じて決定される。 パク・ホングン議員は「満了期間である11月20日までに審査を終えなければならないということに束縛されず、国民の立場で原則通り審査しなければならない」と強調した。
月城1号機は2009年4月から2年以上をかけて大々的な設備改善作業を始めたが、去る9月に再び事故が発生した。
ノ・ヒョンウン記者 goloke@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/554707.html 訳J.S