本文に移動
全体  > 経済

GM大宇 派生商品 1兆9千億ウォン損失

原文入力:2009-04-07午後10:09:19
2008年 2900億 営業利益出しても 8756億 赤字
富平工場 8日稼動中断…群山 来週予定

イ・ヒョンソプ記者

←GM大宇 当期純利益推移

親会社のGMが不渡り危機から抜け出せずにいる中で、GM大宇も昨年8756億ウォンの当期純損失となったことが明らかになった。特に営業内では2900億ウォン程度の利益を出したものの、派生商品取り引きで1兆9000億ウォン台の天文学的な損失を記録し、赤字に切り替わったことが明らかになり、その背景に関心が集まっている。

GM大宇は7日公示した監査報告書で、売上は12兆3106億ウォンで2007年と大差なかったものの、当期損益は2007年5425億ウォン黒字から2008年8756億ウォン赤字に転落したと明らかにした。営業利益は昨年より38.5%減少したものの相変らず黒字の2903億ウォンだった。

実績悪化の最大原因は為替レート急騰による派生商品損失だ。昨年GM大宇は1兆75億ウォンの派生商品処分損失を見た。派生商品評価損失も1兆3227億ウォンに達する。評価損失は未だ確定しないものの現在の為替レートが持続するならばGM大宇がこれから被るであろう損失を計算した金額だ。派生商品評価利益と処分利益は各々2006億ウォン,1763億ウォンに止まった。

監査を引き受けたアンジン会計法人は監査報告書で「現在流動負債が流動資産を9644億ウォン超過している」として「継続企業としての存続能力に有意的疑問を呼び起こすほどの重要な不確実性が存在する」と明らかにした。

市場では何より派生商品損失に対する疑問が強く起きている。売上12兆ウォン台の会社が2兆ウォンに肉迫する派生商品損失を被るのは派生商品を主に取り引きする投資銀行ではなければ想像しにくいということだ。匿名を要請したある証券会社自動車担当アナリストは「非上場会社なので詳しく内容を覗いて見る訳には行かないが、常識的な金融取引だとは考えられない」と話した。

評価損を除き、すでに処分され損失が確定した1兆ウォンのお金はどこへ行ったのだろうか? 派生商品取引はいわゆる‘ゼロサムゲーム’であるために、金を失った人がいれば金を儲けた人も当然いなければならない。匿名の別のアナリストは「この金を儲けた人が国内銀行だとは思えない」として「この金が外国金融会社を通じてGM側に流れた可能性もなくはない」と疑惑を提起した。

GM大宇はすでに1兆4000億ウォンに達する信用供与限度をすべて使い果たし、去る2月末に1兆ウォンの追加資金支援を産業銀行に要求している状態だ。こういう状況で疑わしい会計処理があったとすれば、道徳性論議を避けるのは難しいものと見られる。GM大宇関係者は「GM大宇があまりにも輸出依存の会社なのに加え、為替レートが急騰したことによる正常な派生商品損失」と主張した。だが具体的な取引内容を公開することは拒否した。

一方、GM大宇は8~20日富平1・2工場稼動を止め、群山工場も来週から稼動を中断する予定だ。GM大宇は最近労組に10%賃金カット案を提示し労組が反発している。富平工場では正規職を転換配置し非正規職勤労者900人余りには無給休職を勧告し非正規職労組がこれに抗議する決議大会を7日開くなど、生産現場で緊張が継続的に高まっている。

イ・ヒョンソプ記者sublee@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/car/348558.html 訳J.S