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疲れた労働者、コーヒー一杯の慰労

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/530576.html

原文入力:2012/04/30 20:03(1083字)

 一日限り1200杯 無料提供 "身を捨てて不平も言わずに仕事をしたが~。今になって必要ない、今になって出て行けとは~どういう事か~" 30日午後1時、ソウル市、鍾路区(チョンノグ)、通仁洞(トンインドン)のカフェ‘コーヒー工房’前では4人組のバンドが演奏するやぼったいがとても楽しい歌の調べが鳴り響いた。 コーヒー工房で無料で配ったコーヒーをごくりと飲んだ市民は自然に歌に耳を傾けた。 ギター製造業者コルト・コルテクから解雇されて5年にわたり復職闘争を行っている労働者が結成した‘コルベン’(コルト・コルテク ギター労働者バンド)の舞台であった。

 この日の公演はコーヒー工房がメーデーを翌日に控えて昨年に続き2回目の‘町内と共にする疎通と友情のコーヒー-メーデー、コーヒーフリーデー’行事プログラムの一つであった。 コーヒー工房はお客さんに1200杯のコーヒーを無料で提供した。 それだけでなく店の前にコルト・コルテク労働者、独立映画配給会社‘インディストーリ’、チベット難民支援団体‘ロクパ’等を紹介する素朴なブースと募金箱を設置した。

 パク・チョルウ(36)コーヒー工房代表は昨年初め不況で近隣の事務室が空き家になり、常連だった会社員が店に来なくなるのを見ながら、このような行事を始めた。「働くすべての人々を慰労したいと思いました。 私ができるのはコーヒーを無料で差し上げることでした。」彼が考えるコーヒーは、ぜいたく品ではなく、労働者の最も親しい友人だ。 会社員は眠りから覚め仕事をするために朝のコーヒーを飲むからだ。 この日無料で提供されたコーヒー一杯には‘あなたの労働と苦労を尊重する’という意味が共に含まれている。 「誰かの労働を通じて作られたコーヒーを無料で受け取る方々は寛容になります。 何かを施そうとします。 それで社会的に意味あることに参加して寄付できる窓口を用意しました。」

 コーヒー工房は‘コーヒーフリーデー’行事の進行により一日の売り上げをあきらめると同時に少なからぬ費用を支出した。 しかしパク代表は今後もこのような行事を続ける予定だ。  「他のカフェでも地域住民とTVで出ない多様な文化を繋ぐ行事がある日、同時多発的に開かれればうれしい。」

パク・ヒョンジョン記者 saram@hani.co.kr

原文: 訳J.S