原文入力:2009-03-11午後11:04:31
三星, 新入公開採用 27%縮小…LGは26%↓
“計画よりは増やした”…雇用市場 ‘二重の罠’
チェ・ウソン記者,キム・ヨンヒ記者
←三星・LG2009年 採用計画
難しい経済環境の中でも‘仕事場を分けること’(ジョブ・シェアリング)に出るとして、賃金削減をゴリ押しした主要グループが今年の採用計画を一つ二つと出し始めた。だが昨年に比べ、新規採用規模が大きく減らしたことが明らかになり、大企業が作る雇用市場は賃金削減と働き口減少という二重の罠に陥っているという憂慮が大きくなっている。
三星グループは11日、今年の大卒新入社員採用規模を5500人で確定し発表した。三星は上・下半期に各々2100人と3400人を採用する予定であり、これとは別に大卒者の中から未就業者を対象に青年インターンシップ制度を初めて導入し、今年2千人を選抜する計画だと発表した。また大学3・4年生を対象に実施してきたインターン制度は以前どおり維持し夏休みに1千人,冬休みに2千人など計3千人を選ぶことにした。三星の今年の大卒新入社員採用規模5500人は昨年の7500人よりは2千人(27%)減った数値だ。先立ってLGグループも去る8日、4千人規模の今年大卒新入社員採用計画を発表した。LGの採用規模もやはり昨年(約5500人)より約1500人(26%)減った数値だ。
この他にSTXグループが1500人,ロッテグループ1500人など主要グループが今年の正規職採用規模を相次いで確定した状態だ。全国経済人連合会はこの日「今までに7~8ヶ グループが約2万人の正規職と6千人のインターンを採用するという計画を発表した」として「グループ別に新規・インターン採用案が細部的に用意される4月頃に働き口創出計画を総合的に調査し発表する予定」と明らかにした。
各グループは今年採用規模が昨年よりは減ったが、一様に当初計画よりはむしろ増えたという側に一斉に重きを置いた。仕事場を分けることを名分に賃金削減カードを先に持ち出したことにともなう負担のせいだ。先立って先月25日、30ヶ グループは大卒初任給を最大28%削減し既存職員の賃金調整を通じて雇用安定と新規採用,インターン採用財源として使うと明らかにしたことがある。
三星は当初大卒新入社員採用計画が4千人だったのに反して、実際採用目標は5500人で30%以上増やしたと強調した。三星関係者は「企業としての競争力維持という側面と仕事場を分けることという社会的要求の間で苦心した結果」として「社長団協議会を通じて系列会社社長らに最大限雇用規模を増やしてくれるよう勧告し、それを各社が受け入れてなされたこと」と話した。LGもやはり計画した3千人から1千人を増やしたという点を強調した。
だが、新入社員はもちろん既存社員の賃金削減圧力まで大きくなるなかで本来新規採用規模が昨年を大きく下回り、そうでなくても凍りついた内需景気を生き返らせるにはむしろ困難が大きくなるという憂慮が大きい。国策研究院のある研究委員は「例年とは異なり今年の採用計画細部内容を明らかにしなかった各グループが後から計画より増えた数値と言って採用計画を発表するのは信頼度を落とすこと」として「企業も難しい環境であることは認めるが、賃金も削り働き口まで減らすならば景気回復をより一層遅らせ、むしろ企業の収益性にも長期的には害になる」と指摘した。
チェ・ウソン,キム・ヨンヒ記者morgen@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/working/343649.html 訳J.S