原文入力:2011/12/07 21:38(2194字)
ムン・ヒョンスク記者、ナム・チウン記者
放送開始より一週間‘みじめな成績表’全て視聴率0.5%を下回る
50代以上が視聴層の過半
"DDoS攻撃報道‘与党寄り’
地上波の尻を追いまわす形
黄金チャンネル特典にも関わらず微弱"
←<朝鮮日報>、<中央日報>、<東亜日報>、<毎日経済>総合編成4局の大株主である日刊紙が連日紙面で自社の総合編成視聴率とプログラムを紹介する記事を載せている。
総合編成チャンネル(総合編成)が去る1日に開局し8日で放送一週間を越えた。言論学者など専門家たちは総合編成が大株主のいわゆる‘朝・中・東・毎’新聞の論調を踏襲しており、親与党・保守偏向の色あいを明確に現したと評価した。地上波級の編成を前面に掲げたにも関わらず総合編成4社の開局後平均視聴率は0.5%を下回っている。
朴正熙前大統領に対する再照明、朴槿恵前ハンナラ党代表インタビュー、大統領食卓ドキュメンタリーなど過去の軍事政権時期に対する郷愁を刺激したり保守偏向の声を明確に示した総合編成報道が特に話題となっている。
クォン・ヒョクナム全北(チョンブク)大教授(新聞放送学)は 「放送は民営放送だといっても新聞社主が指向する視角とは違い公正性、公共映像性を基本原則としなければならない」として「総合編成開局特集の朴槿恵インタビューや韓-米自由貿易協定などに関するニュース報道は均衡感覚を失った偏向的報道であった」と指摘した。キム・ヒギョン メディア戦略研究所研究室長は「大統領府の台所を扱った<毎日放送>の<大統領の食卓>ドキュメンタリーは主に朴正熙、李承晩前大統領に焦点を合わせて彼らの気さくな人間性を浮き彫りにした」として「保守勢力と老年層の郷愁を刺激する放送」と指摘した。
‘朝中東放送共同モニター団’を導いているパク・チュンソク 言論労組民主言論実践委員長は「朝中東放送はマスコミの基本原則である事実確認さえ疎かにした報道を相次いで放映している」と指摘した。彼は「カン・ホドンが23年前に日本のヤクザの集いに参加したという<チャンネルA>報道はカン氏が実際にその組織に加担したかどうかは確認せずに特ダネ報道という点だけを強調した」と話した。パク委員長はハンナラ党議員秘書の選管委ホームページ ハッキング関連報道でも偏向性が明らかになったと付け加えた。彼は「去る3日<TV朝鮮>のニュース報道で、アンカーコメントが‘2千年前にシーザーもブルータスお前もか、と言いながら息を引き取ったではないか’で始まった」として「今回の事態の責任を議員秘書に転嫁して尻尾切りに出た姿だった」と話した。
去る1~6日の総合編成4社の平均視聴率は全て0.5%を下回った。視聴率調査業者TNMSメディアの集計によれば<JTBC>が0.43%で最も高く、<TV朝鮮> 0.39%、<毎日放送> 0.35%、<チャンネルA> 0.3%の順だ。1991年に開局した民営地上波放送<SBS>の場合、開局1週間の平均視聴率が5%(韓国ギャラップ調査)であった。
ケーブルチャネルの中で最も成功したと評価される<TVN>の場合、2006年開局当時、1週間平均視聴率が0.2%程度だった。このチャンネルは去る1~6日の平均視聴率が0.51%だ。このチャンネルを所有するM.P.P(複数チャンネル使用事業者)CJENMのある幹部は「私たちは開局当時、地上波で扱うことができない素材でスキ間攻略をして成功した」として「総合編成放送を見ると視聴者の新しいトレンドや記号を反映するよりは、地上波編成の尻を追いかけている感じがする」と話した。
主な視聴層も総合編成4社は全て50~60代以上の年齢層であることが分かった。TNMSの資料よれば、4社全て50代以上が視聴層の半分以上を占めた。<チャンネルA>は全体視聴層の50.5%、<JTBC>は51.2%、<毎日放送>は60.4%、<TV朝鮮>は59%であった。広告会社オリコムが8日に開かれる‘総合編成導入にともなう広告業界市場対応セミナー’のために分析した資料を見れば、去る1~4日の4日間の総合編成4社視聴者の中で40~60代年齢層の視聴占有率が全体年齢帯の80%を占めた。
広告主は概して20~30代の若い視聴者が多いチャンネルを広告対象媒体として好む傾向がある。ある広告会社関係者は「地上波に隣接した黄金チャンネル、義務転送など各種特典を享受して出発した総合編成が、いくら初期だといっても視聴率が<YTN>や地上波の系列会社PPと同様もしくは低いのは、みじめな成績と言わざるを得ない」と明らかにした。
これに対して総合編成のある関係者は「開局3日前にチャンネルが確定して番号を広報する絶対的時間が不足したことなどを勘案すれば、初期出発は順調だ」として「準備した芸能番組などが稼動すれば次第に地上波とも競争が可能になるだろう」と明らかにした。
ムン・ヒョンスク先任記者、ナム・チウン記者 hyunsm@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/media/509123.html 訳J.S