原文入力:2011/11/09 23:19(1483字)
クォン・テホ記者
ジョブズ伝記作家 アイザックソン
←ウォルター アイザックソン(59)
"ジョブズは1960年代末の反体制・ヒッピー運動とシリコンバレーの工学・技術運動を合わせようとし、それこそがアップル組織の本質だ。"
先月5日に亡くなったアップルの共同創業者スティーブ・ジョブズの伝記(写真下)を書いたウォルター アイザックソン(59・上)は8日、米国、ワシントンで行った韓国言論とのインタビューでジョブズの反社会的な指向をこのように説明した。
アイザックソンは全世界がジョブズ追慕熱気に陥ったことに対し「感性的天才であるスティーブ ジョブズは芸術と技術を結びつけ、世界の人々はiPhone・iPadドを通じてジョブズと連結された」と解説した。彼は「だがジョブズは芸術家的完ぺき主義気質を持っており、内容が気にくわなければ人々に非常に無作法に対応した」と付け加えた。
ジョブズはまたソニーのようにアップル職員が制服を着ることを願ったが、職員の反対でそのようにできず、代わりに自身を特徴づけるトレードマークとして‘タートルネック’を決め、デザイナーに100着のタートルネックを注文したが、大部分が黒色だったと彼は伝えた。
アイザックソンは「ジョブズは垣根のない小さな家に住み、毎日家で家族と共に夕食を食べるほど平凡な生活をしていた」とし「ジョブズは‘金と物に対して過度に執着すれば人生が破壊される’として、ひたすら仕事ばかりに没頭した」と話した。仏教信者で輪廻を信じるジョブズは死に直面した時にもそれを淡々と受け入れたという。
ジョブズは政治にはほとんど門外漢だったが「バラク・オバマと民主党を支持しオバマのための広告を作ろうともしたし、一時はカリフォルニア州知事を望んだりもした」と彼は明らかにした。
ジョブズは三星に対しては‘アップルのパートナー’として高く評価した反面、グーグルに対してはアンドロイドフォンがアップルのアイディアを盗んだと考え非常に嫌ったと彼は伝えた。また、ビル・ゲイツ マイクロソフト前会長に対しては「競争者であると同時に、尊敬する間柄で愛憎関係だった」として「亡くなる2ヶ月前にゲイツがジョブズを訪ねて思い出を分かち合った」と話した。
アイザックソンは「2004年にジョブズが初めて伝記を書くことを提案したが、その時ジョブズは若かったので‘20~30年後にあなたが引退した後に会おう’と言って断った。そうするうちに2009年ジョブズの妻ロリン パウエルが‘スティーブが癌と戦っている’と伝え、再び提案して受諾した」と語った。ジョブズはあらゆる事を率直に書いてくれということの他には何の要求もしなかったが、表紙のデザインはジョブズが直接提示したものだと彼は説明した。
ベンジャミン・フランクリン、アルベルト・アインシュタイン、ヘンリー・キッシンジャーなどの伝記作家としても有名なアイザックソンは1984年時事週刊誌<タイム>記者時期にジョブズを知ることになり伝記を書く縁を結び、<タイム>編集長と<CNN>最高経営者(CEO)を経て現在はエスパン研究所会長として仕事をしている。
ワシントン/文・写真 クォン・テホ特派員 ho@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/international/america/504757.html 訳J.S