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63年ぶりに帰ってきた「韓国版ファーブル昆虫記」

原文入力:2011/08/31 20:19(757字)
イム・ジョンオプ記者

←動物学者趙福成(1905-1971)
趙福成、38種類の地元の昆虫の話に世相加え

生前、「韓国のファーブル」と呼ばれた動物学者の趙福成(チョ・ボクソン)(1905-1971・写真上)の「昆虫記」(下)が63年ぶりに再出版された。

彼が1948年乙酉文化社から出版した昆虫記と、死後、記念事業会から出た「趙福成昆虫採集旅行記」を、「趙福成昆虫記」(ファン・ウイウン編)という名前 で合本して、最近、トインドルから発行した。人間より先に化学兵器爆弾を使ってきたおなら虫、古代エジプトで神聖視されたフンコロガシなど38種類の地元 の昆虫たちの話を入れた。南京虫を何も食べないで半年も耐えられるうらやましい存在に、スズメバチたちの生態を階級の区別のない平等社会として紹介するな ど、解放直後の混乱する世相を反映しているのも特徴だ。

←趙福成昆虫記

趙福成は平壌高等普通学校師範科を出た後、普通学校の教師として過ごし、1930年から40年代初めまで京城帝国大学医学部と中国、南京・杭州博物館など で研究した。光復後帰国して、国立ソウル科学博物館長を経て成均館大、高麗大教授で動物学を講義した。彼は普通学校の教師だった1929年、国内最初の昆 虫学論文「鬱陵島産鱗翅目」を発表した、チョヒンベモンナビをはじめとする地元の昆虫6種を捜し出して、自分の名前などにちなんだ学名を付けたりもした。

イム・ジョンオプ先任記者 blitz@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/494292.html 訳 M.S