カタールで開かれているアジアカップの準々決勝の組み合わせが、日本対イランで最終的に確定した。優勝に向けたクリンスマン・コリアの挑戦も視界が開けている。準々決勝のヤマ場さえ乗り越えれば、少しは楽になる。決勝まで日本、イラン、カタールなど厳しい相手との対戦がないからだ。
韓国は3日午前0時30分(韓国時間)、カタールのアルジャヌーブ・スタジアムで、オーストラリアと準々決勝戦に臨む。サッカーデータを扱う「オプタ(Opta)」は、韓国がオーストラリア戦で勝利する確率を47.6%と予想した。「実力伯仲の戦い」という意味だ。もしオーストラリア戦の関門を突破できれば、準決勝ではタジキスタンとヨルダン(2日午後8時30分)の勝者と対戦する。
ユルゲン・クリンスマン監督はオーストラリアを撃破できる秘策を考えている。オーストラリアチームが韓国代表チームより2日長い4日の休息を取れるのも、あまり気にしない様子だ。クリンスマン監督は1日の記者会見で「休める時間が短いのは大きな問題ではない。オーストラリア戦も血戦、戦争になるだろう。サウジアラビア戦のようにPK戦に備えた訓練も行う」と述べた。
サウジアラビアとの決勝トーナメント1回戦で勝利を収めたことで、チームが盛り上がっているのは肯定的だ。チョ・ギュソンとファン・ヒチャンの体調と感覚も戻った。再び注目が集まっている選手は、韓国代表の中核であるソン・フンミンとイ・ガンインだ。
二人の存在はそれだけでもチームに重みを与える。対戦チームの選手たちは(二人を集中的にマークしなければならないため)ほかの選手たちへの警戒を十分行うことができず、その隙を狙える。ソン・フンミンは今大会でPK2ゴールを記録し、イ・ガンインは1次リーグの第1試合と第3試合で3ゴールを記録したが、サウジアラビア戦では沈黙した。しかし、イ・ガンインがソン・フンミンとチョ・ギュソンに上げるセンタリングの精度が高くなっており、オーストラリア戦でもアシストが出る可能性もある。
セットプレーの改善も必要だ。韓国は決勝トーナメント1回戦のサウジアラビア戦での後半、集中的にコーナーキックのチャンスを得たが、単調なパターンでそれを生かすことができなかった。短・中・長距離でキックの距離の変化を図れず、選手たちは約束された位置に入り込むことができなかった。キム・デギル解説委員は「韓国代表チームの強みは、世界的なチームでプレーするソン・フンミンとイ・ガンインがいることだ。セットプレーの得点を高めるために準備しなければならない。これは短い練習でも可能だ」とアドバイスした。
一方、イランは1日、シリアと延長の末に引き分け(1-1)た後、PK戦で勝利(5-3)し、準々決勝に進出した。3日午後8時30分、ベスト4入りをかけて日本と戦う予定だが、主な得点源であるメフディ・タレミが警告の累積で退場させられ、非常事態となった。カタールとウズベキスタン(4日0時30分)の準々決勝の勝者は、日本またはイランと準決勝で対決する。