「この時期は温暖で晴天の日が多く、選手たちが自分の力を思う存分発揮できる理想的な気候を提供する」(With many days of mild and sunny weather, this period provides an ideal climate for athletes to perform at their best)
日本が2013年1月、国際オリンピック委員会(IOC)に提出した「2020年東京五輪誘致提案書」の内容だ。
東京の蒸し暑く、じめじめした夏は、現地の日本人たちにとっても大変だ。昨年、日本国内でも「高い気温と湿度が合わされば、東京五輪の天候条件は歴代“最悪”」(東京大学都市工学科の横張真教授)との警告があった。
実際、26日に暑さを避けて競技時間を午前6時30分に繰り上げた東京五輪男子トライアスロン(鉄人3種)種目に出場した“鉄人”たちでさえ、猛暑と高い湿度に耐えられず苦痛を訴えた訴えるほどだ。
1964年の東京五輪は7月から8月にかけてではなく、「温暖な」10月に開催された。五輪中継権を持つ米国NBCと国際オリンピック委員会が利益の最大化のため、2000年シドニー五輪(9月開催)以後、7~8月の開催を定例化している。
米国のヤフースポーツのコラムニスト、ダン・ウェッツェル氏は26日、「日本が五輪を誘致するために出した公式提案書には、『温暖で晴天の日が多い』と書かれていた。今のような天気が続けば、日本は嘘をついたことに対して謝罪しなければならない」と指摘した。