原文入力:2009-11-25午後08:07:42
盧武鉉前大統領 未公開記録‘進歩の未来’出版
"イラク派兵,理に適わないことをした" 告白も
イム・ソクキュ記者
←<進歩の未来>
"私たちが本当に崩れたのは、その核心は労働です。‘労働の柔軟化,それも私たちはできる’と言ってしまったことが最も痛かった点です。" 盧武鉉前大統領が逝去直前までつきとめていた‘進歩主義研究’というテーマが<進歩の未来>(トンニョク(出版) 写真)という本にまとめられ出版された。盧前大統領の未公開肉筆原稿と膨大な量の肉声記録が含まれている。
彼にとって保守と進歩の価値論争を分ける核心争点は福祉と分配だった。彼は「分配しようといっているのか、やめようといっているのか、分配に対して積極的な政策を持っているか、そうではないのかが保守,進歩の基準ではないかと考える」と書いた。だが、この問題に対する自身の在任時の評価としては悔恨が多いように見えた。彼は「私はただの不幸な大統領だ。私は分配はきちんとやったこともなく、分配政府だと袋叩きにばかり遭った不幸な大統領だった」として「報道機関と大衆的雰囲気の顔色をうかがおうと、税金も減らした」と自らを叱責した。その一方で「競争力も維持しながら働き口も維持することができ、貧富格差が緩和されることのできるビジョンを出さなければならない」と進歩主義の課題を提示した。
彼は福祉に対しても物足りなさを吐露した。「福祉費を今年までに30%、来年までに40%上げて、そのまま色鉛筆持ってパッと引いてしまわなければならなかったのに…、ただ座っていて‘これ何パーセント上がりましたか?’と言っていたので…、バカみたいにやることをバカにして…これだけは私がちょっと間違いました。"
本のあとがきには‘それでも歴史は進歩する’という信頼と‘歴史の進歩は結局は市民の考えにかかっている’という信念が込められている。彼は「その強大なお金の支配力に勝つためには、私たちが持っているすべての力をみな絞り出し、それを賢く組織しなければならない」として「ある勢力を打倒するのではなく、次の勢力を導き次の世紀を支配していける人々の価値体系が重要だ」と話した。
彼は「大統領という席が自らの考えとかけ離れた行動をして過ごさざるを得ず、本当にかわいそうな地位という気がする」として「ダライ・ラマの訪韓を受け入れなかったし、イラクには派兵するなど、国家的利益という名分で私が言う事理に適わない仕事をしたことどもがある」と告白もした。
イム・ソクキュ記者sky@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/389771.html 訳J.S