原文入力:2009-09-27午後09:07:36
ク・ボンジュン記者
“毎年、秋夕映画は見るものがないというけど、今年もそうですね。”ある映画評論家は秋夕が映画の稼ぎ時という話はもう昔話だと言い切った。
映画界で秋夕連休は伝統的に年中最高の興行時期に挙げられてきた。特に韓国映画の中大型映画が主に秋夕に封切られてきた。1年に映画1,2編を見る人々が劇場に行き、故郷を訪ねて行った人々が連休中の一日は劇場に訪ねて行くのがまさに秋夕連休。それで外国映画よりは韓国映画、深刻な映画よりはおもしろい映画、それで頭に力を入れずに見られるコメディー映画が強勢を誇った。<家門の栄光>のような映画が代表的だった。
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欠かせなかったお笑いもの代わりに
国産メロ-輸入アクション対決に
しかし、今や秋夕シーズンは数年間に変わってしまった。興行力は落ちコメディー映画も消えた。なぜだろうか?
■名節沈み休み浮上
映画界の年間4大稼ぎ時は、夏休み,冬休み,そして秋夕と正月だ。3ケ月に及ぶ冬休みは業界推算で延べ5000万人以上が劇場を訪ね、夏休み2ヶ月間には4000万人以上が映画を観る。秋夕と正月の観客は連休3~4日間で概略300万人程度だが、連休前後を含めたシーズン概念で見れば1000万~1200万人程度となる。
短期間に多くの観客が集中するという点で、依然として秋夕シーズンは存在する。しかし年間興行に占める秋夕の比重は大幅に下がった。その理由は夏興行の比重がますます大きくなったためだ。ハリウッドが5月から早目に夏大作を披露する上に、韓国映画も大作の封切り時期が夏に変わった。数年前までは興行順位を更新してきた韓国映画ヒット作の大部分は秋夕に封切り引き出した力で年末年始まで押し通す場合が多かった。しかし、今は封切り時期が夏に変わった。<怪物>や<海雲台>なども夏休みに封切りした。
映画が秋夕より夏を強くねらう主な理由は?
まさに‘中間考査’のためだ。正確には日に日に大きくなる学生たちの‘勉強負担’のせいだ。内申など学力を強調する教育熱意が映画市場に悪影響を及ぼしたのだ。秋夕は学期中なので学生たちが気楽に映画を見にくいタイミングになってしまい、自然に家族観客と学生を狙う映画は夏休みに集まっていった。
名節 稼ぎ時は昔の話
‘チケット パワー’夏冬休みに集中
大作映画封切り時期 操り上げたため
■コメディーは去りメロが来た
秋夕は帰省客が多く地方興行が勝負所として作用してきた。外国映画の場合、全体観客中で地方観客比率が40%程度だが、反して以前は秋夕に封切りした韓国コメディー映画は地方観客が70%台を占めるほどだった。こういう流れのために秋夕にはより一層コメディー映画が集中した。
しかし、韓国コメディー映画はたとえ人気は高くとも低質という批判も強かった。世論を意識した製作会社も製作を敬遠し始め、秋夕市場を席巻した韓国コメディー映画は急速に消えた。その結果、今年の秋夕にはただの一本の韓国コメディー映画もない。
痕跡をなくしたコメディーの代わりに秋夕用アイテムとして登場したトレンドが‘メロ’だ。本来、秋季に注目されるメロ映画市場が秋夕シーズンに入ってきたのだ。今年、秋夕に封切りされる韓国映画の中で最も注目された2つの映画<私の愛、私の傍に>と<花火のように蝶々のように>は共にメロコードを前面に出した。今回の秋夕劇場街はこの2韓国メロ映画対ハリウッド アクション映画<サロゲート>と<ゲーマー>などの正面対決状況が主導する展望だ。メロ映画が果たして今年善戦し秋夕用長寿アイテムになるかも関心事だ。
ク・ボンジュン記者bonbon@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/culture/movie/378986.html 訳J.S