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李相花選手「私を励ましてくれた小平さんは器の大きな人」

登録:2018-02-20 04:03 修正:2018-02-20 07:42
ライバルとの友情語る 
小平も「今も尊敬している」 
国際舞台で活躍しながら助け合う
李相花(左)と日本の小平奈緒が今月18日、江陵スピードスケート競技場で開かれた2018平昌冬季五輪スピードスケート女子500メートル試合が終わった後、一緒にトラックを回りながら観衆にあいさつしている=江陵/パク・ジョンシク記者//ハンギョレ新聞社

 競争よりも熱い友情。

 韓国と日本が誇る世界的選手、李相花(イ・サンファ・29)と小平奈緒(32)は仲良し以上の関係だった。李相花は19日、江陵(カンヌン)オリンピックパークコリアハウスで開かれた記者会見で、女子500メートルの五輪3連覇を阻んだ日本の小平奈緒を「器の大きな人」と呼んだ。李相花は「私より年上で、1000メートルと1500メートルのレースにも出場した。立派だと思う。誰が勝っても、順位に関係なく、励ましてくれるマインドから器の大きさを感じた」と話した。

 小平は18日に開かれた2018平昌五輪の女子スピードスケート500メートルで、五輪新記録で優勝した後、第2位の李相花の手を握って、リンクを一周しながら一緒に涙を流した。韓日両国の国旗もこの日、2人の友情ほど鮮やかだった。李相花がスタートラインに立った時、小平が「静かに」という意味で口元に人差し指を立てる場面もあった。

 朝日新聞は「小平奈緒と李相花の友情物語」という見出しの記事で、小平が李相花に韓国語で「チャレッソ(よくやった)」と話したと伝えた。小平は「今もあなたを尊敬します」と語りかけ、李相花が「1500メートル、100メートルにも出場したのに、500メートルでも良い成績をあげたあなたも立派です」と答えたエピソードも報じた。

 二人は国際舞台で頻繁に会った仲で、10年以上も友情を育んできた。小平は「数年前にソウルで開かれたワールドカップの時、李相花が空港まで行くタクシーを呼んでくれ、料金も払ってくれた。人間としても選手としても尊敬できる友達だ」と語っており、李相花も「日本に行くたびに小平選手がいろいろと手伝ってくれた。プレゼントをくれたり、日本の食べ物も送ってくれる良い友達だった」と話した。

 小平は2010、2014五輪ではいい成績をあげられなかった。しかし、30代の年齢でもオランダで男子選手らと訓練を重ね、フォームまで変える努力の末に、トップにのし上がった大器晩成の選手だ。性格もよく礼儀正しいため、韓国のスケート選手や関係者にも人気がある。

 なのに、なぜこれまであまり仲が良くないように映ったのだろうか。李相花は小平と自分を比べるのを嫌った。「私は私」だと強調したり、小平を「あの選手」と呼んだりもした。李相花は「五輪準備に追われ、互いに話す時間もなく、気が立っており、そうなったと思う。すべて終わって、気が楽になった」と説明した。

江陵/キム・チャングム記者、東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/sports/sports_general/832757.html韓国語原文入力:2018-02-19 22:05
訳H.J

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