全北(チョンブク)大学は、校内の韓屋建築技術総合センターが全羅北道地域の文化財を管理する役割を受け持つことになったと1日明らかにした。
さまざまな韓屋(韓国式家屋)建築教育と体験活動を引き受ける全北大の韓屋建築技術総合センターが、文化財庁および全羅北道が主管する「文化財管理事業者」に選ばれた。全北大は3年間に30億ウォン(約3億円)の支援を受け、2月から全羅北道地域の文化財を管理する。この事業は、文化財の問題点をあらかじめ把握するモニタリングや床など文化財の軽微な補修を実施する。
特にこの事業は、文化財補修技能者資格証を持つ人を対象に非常勤人材50人を雇用するため、働き口創出効果が大きい事業としても注目される。採用は公募を通じてなされ、地域配分を考慮する。
センターでは、機動性を考慮して全北大全州(チョンジュ)キャンパスと高敞(コチャン)キャンパスに事務室を置き運営する方針だ。高敞キャンパスの一部は、図書館の建物をリモデリングして全国の管理事業団の教育場として活用し、韓屋模型と文化財から出てきた廃部資材などを展示する韓屋博物館として運営する計画だ。
ナム・ヘギョンセンター長は「非常勤人材を採用するに当たり、資格を保有する方の中から、当該文化財のある村の住民や高齢者、失業者、女性家長、多文化家庭など、できるだけ社会的弱者を採用する方針」と話した。
全北大韓屋建築技術総合センターは、韓屋産業の育成と韓屋専門担当者の養成のため2011年にオープンし、韓屋関連研究と韓屋政策・輸出支援などを担当している。これまでに専門担当者養成プログラム(10カ月、4カ月)と体験活動により関連人材1200人を輩出した。センターは、全羅北道井邑(チョンウプ)の金命寛(キム・ミョングァン)古宅を対象に、文化財庁の生き生き文化財事業で2016年全国最優秀機関に選ばれた。今年はパンソリを集大成した全羅北道高敞(コチャン)の申在孝(シン・ジェヒョ)古宅の文化財教育事業者にも選ばれた。