原文入力:2009-09-10午後03:04:10
華麗な最新-古典的デザイン 同時流行
景気低迷の中、回復信号が両極端選好を招く
イ・ジョンヨン記者
‘エッジ(edge)族か,クラシックスか.’この頃、流通街で若い消費者に最もよく受け入れられる単語は‘エッジ’だ。ハングル辞典は‘角’と説明するが、10代から30代の消費者の間で‘個性が明確な’とか‘最新のスタイル’という意味で広く使われている。エッジを追う‘エッジ族’たちを狙った新しい商品やサービスが洪水のようにあふれている。これとは別に古めかしいデザインやアナログ方式を求める人々が来年から主要消費者層に浮上するという分析も出ている。古典的なスタイルと人間的な交感を重視する‘クラシックス’がエッジ族とまもなく全面対決するということだ。
新しい消費者層の登場は景気状況の反映だ。エッジ族とクラシックスの同時登場も同じだ。マーケティング専門家たちはエッジ族の登場背景を消費心理の回復に求める。反面、クラシックスは景気低迷の長期化で新しさより古くなっても信頼できる製品が人気を呼ぶ状況で出現する消費者層だ。
エッジ族やクラシックスは共に‘スタイル’を強調する。だが彼らを狙った製品は色とデザイン,マーケティングまで差別化されている。
派手で強烈な色,在り来たりを拒否するデザインはエッジ族をねらった製品に共通に見られる特徴だ。製品本来の機能と共に、持っているだけで‘エッジがある’と評価される個性的なスタイルが最小限の必要条件だ。エッジ スタイルは、はなはだしきは飲み物にも適用される。韓国コカコーラの‘グラソービタミンウォーター’がエッジ族の目を引く代表的な飲料だ。この製品はある小売り流通店(CJオリーブ)で去る5月には一日に50ヶ以上が売れたが、8月には一日平均1300ヶを越えるほど売り上げ伸張傾向が爆発的だ。見よ、赤,黄など6種類の色で製品を区分し、それ自体でデザイン効果を出している。消費者は味だけを考慮するのではなく自分の服に合わせて飲み物を買う。
衣類と飲食品ばかりでなく、家電製品や生活用品市場にもエッジ族をねらった製品が出てきている。ガスレンジ製造業者のリンナイは既存の濃厚な色と機能を強調したデザインを脱皮し、だいだい色や青色を使った‘スタイリッシュ カラーレンジ’を最近出した。6月末に発売されたこの製品は7~8月に月平均5000台が売れた。リンナイコリア関係者は「一般的にガスレンジ モデルが1年に5万台以上売れればヒット商品と分類するが、スタイリッシュ カラーレンジは夏のオフシーズンでも一ヶ月に5000台以上が売れて、すでに‘今年のヒット商品’一番乗りを予告した」と話した。
クラシックスの登場は50年前のデザインを再び蘇らせた。オリンパスが出した‘ペン スタイル’(pen style)はデザインと名前を去る1959年10月に発売された製品から取ってきた。全世界的に計1700万台が販売された製品のデザインと高性能デジタル カメラの機能を合わせた製品だ。古典的なデザインに魅力を感じるマニア層に力づけられ新型ペン スタイルは今まで予約販売をする度ごとに500台から1000台の製品が2~3時間で品切れになったとオリンパス関係者は明らかにした。
クラシックスの色を挙げろと言われれば‘黒’だ。世界的な色調化粧品ブランド‘MAC’は今回の秋と冬の主要カラーに黒を選択した。派手な色感よりは景気低迷の雰囲気を反映したような黒などの無彩色が今年と来年人気を呼ぶと見たものだ。MACはこういう傾向を反映し来る10月、目の色調製品からリップスティックに至るまで、全て黒で計画した‘スタイル ブラック’ラインをお披露目する予定だ。
今後の主力消費層の席を誰が占めるのかについて専門家たちも意見が分かれている。オリコムのホ・ウン ブランドマーケティング戦略研究所長は「景気が回復する兆しを見せ、この間押さえられた消費欲求が一度に爆発し、これを刺激する‘エッジ’が企業の商品とマーケティングでしばらく主流になる」と占った。反面、消費トレンド研究所のインターファッションプランニングは「景気低迷期の消費者は製品本来の信頼性をより一層重視する傾向がある」として「アナログ感性のデザインと精巧で洗練された手芸品に近い製品がより一層人気を呼ぶことになるだろう」と見通した。
イ・ジョンヨン記者xingxing@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/376000.html 訳J.S