原文入力:2009-08-27午後02:35:12
ベルリン大会100m新記録 最高秒速12.35mに達する
‘出発所用時間のせいで200mより遅い’という認識 覆る
クォン・オサン記者
←アサファ パウエル(左側),ウサイン ボルト.
2年前21才のウサイン ボルトを記憶している人はあまりいない。大阪世界陸上選手権200mと400mリレーで全てタイソン ゲイ(米国)に押され2位に留まったためだ。1年後、北京オリンピックで100m(9秒69)と200m(19秒30),400mリレーまで世界記録3冠王突風を起こし短距離界の最高スターに浮上した。そして満23才になった去る21日ベルリンでも100mと200mを共に0.11秒ずつ操り上げ世の中を再び驚かせた。
ボルトに驚かされるのはその高い身長(1m93)と信じられないほど,神秘的に見える速度の秘密ためだ。彼は100mを41歩で走破する。9秒58で割れば1秒間に4.3歩走り、平均歩幅は2.439mだ。1秒で進む平均距離は10.4mという計算が出てくる。2秒ならば20mを軽く超える。
ドイツのハルレビ テンベルク マルチン・ルター大学が第12回ベルリン世界陸上選手権に出場したボルトの速度に対する生体力学的分析を出した。ボルトは9秒58の世界記録を出した時、銃声が鳴った後0.146秒後に出発をしたが、これは8人の走者の中で6番目に遅い記録だった。だが彼の速度は10mを過ぎ、暴風のように急変する。10mまでは秒速5.29mでチーム同僚であり前世界記録保有者アサファ パウエルの秒速5.35mに遅れをとったが、20mに達すると秒速が10.10mに増ず。そして30mから40mまで秒当たり11m台を走り50mから決勝線まで12m台を維持する。65.03mに達した時の秒速は12.35mで最高峰となる。
←(ボルトとパウエル 瞬間秒速比較)
20mずつの区間別分析を見れば、スタートから20mまでは2.89秒かかるが、20~40mは1.75秒に減り、40~60mは更に1.67秒、60~80mでは最も速い1.61秒を示す。
ボルトの100m新記録樹立で200m記録がさらに速いという伝統的な観念も崩れた。ボルトの100m記録を単純合算すれば19秒16で、ボルトが実際200mで出した19秒19より0.03秒速いためだ。したがって100mは出発から最高速度に至るまで時間が追加的に必要とされるため、平均速度が200mより劣るという固定観念も、ボルトのために変わることとなった。
ボルトが1~2年間に100mと200mで驚くべき新記録行進をすることになった原動力は、彼が自ら明らかにしたように絶え間ない訓練もあるが、その訓練の中に200mと400m走があるということが重要だ。グレン ミルス コーチは北京オリンピックでもボルトが400m訓練を継続していると公開的に明らかにしたことがある。したがってメジャー大会短距離をさらったボルトが400m世界記録(43秒18・マイケル・ジョンソン・1999年)に挑戦するのは時間の問題になった。ボルトの400m記録は2007年にジャマイカで出した45秒28だ。
クォン・オサン記者kos@hani.co.kr
原文: https://www.hani.co.kr/arti/sports/sports_general/373392.html 訳J.S